森山未來が10代の頃に「なんやコイツ」と思った先輩俳優

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阿川佐和子が、毎回各界で活躍する著名人とトークを展開する『サワコの朝』(MBS/TBS系ネット、毎週土曜7:30~)。6月3日は、俳優の森山未來が、舞台で共演した先輩俳優との爆笑エピソードと、携帯電話を持たない理由などを語った。

ゲストの森山は、5歳の時に始めたジャズダンスを筆頭に、タップ、クラッシクバレエ、ヒップホップと、さまざまなダンスを習ってきた。阿川からダンスを始めるきっかけを聞かれた森山は「とにかく落ち着きのない子どもだった」と少年時代を振り返り、ファミレスのテーブルにある爪楊枝入れを倒して回っていたというやんちゃなエピソードを披露。「そのエネルギーを発散させるため(ダンス)教室に放り込まれた。ジャズスタジオの生徒は20人ぐらいで男は2、3人。逆にそれがよかったんじゃないですか。女の子がいっぱいいるし(笑)」と、男の子らしい感想を語った。

15歳の時に、母親が応募した宮本亜門演出のミュージカル『ボ―イズ・タイム』のオーデションに合格。「宮本さんに感謝です。自分自身の実力が足りなかったし、年齢も若かったからその辺のバランスが上手くいかなかったけど面白かった」と、大人に混じって出演した舞台でいろいろな刺激を受けたようだが、ある俳優に対してはあまり良い印象を持っていなかったとか。「キャストは10人だったので(自分以外の)9人が僕にとって世界の全て。この愛してやまない人たちが、古田新太さんに対してバーッと立ち上がって“古田さん、お疲れ様です”って言うんです。なんやコイツって思っていました(笑)」と当時抱いていた思いを告白。かつての古田は「金髪のロン毛にハードロックのゴリゴリの服で、短パンに雪駄とか」が定番のスタイル。「絶対に近寄っちゃいけないタイプ」と話す森山は「“15歳の子供に怒ることもしないけど、すごい目つきでお前俺をにらんでたんやぞ”って、毎回古田さんに言われます(笑)」と、今でも舞台で共演するなど交流がある古田とのやりとりを明かした。

映画『世界の中心で、愛をさけぶ』『モテキ』や演劇、ダンスで大活躍し、それぞれの作品で強烈な存在感を残している森山。20歳代前半、映像の仕事が忙しくなりダンサーとしての体がキープできなくなった時期に、コンテンポラリーダンスと出合って救われたという。「既存のスタイルではないところの身体表現を模索するダンス。今、僕は時代物の撮影で着物を着ているんですけど、お腹が出ているほうが見栄えがいいので、めしをたくさん食っているんです。でも、別の仕事ではこの腹が出ている状態でダンスのパフォーマンスもしなくてはいけない。この身体だからできる表現を探すことが楽しい」と、踊り手を選ばない自由さがあるコンテンポラリーダンスの魅力を熱弁した。

20歳の時から携帯を持たないことにした森山。「テレビとかもそうですけど、あったらめっちゃ見ちゃうんですよ。一日中携帯で麻雀のゲームをしていて、気が付いたら日が暮れていたことがあったんです。その時に、これアカンわと思ってやめました」と持たなくなった理由を説明。今でもテレホンカードを持ち歩いているそうだが「公衆電話を探すのが難しい(笑)」と電話をするのもひと苦労。現在は、パソコンのメールが仕事などの連絡手段になっているらしい。

記憶の中できらめく1曲は、グロリア・エステファン&マイアミ・サウンド・マシーン「1-2-3」。ダンスを始めた時の最初の発表会で踊ったというこの曲にまつわる思い出を語っていた。