「絹豆腐」へのこだわり、老舗の5代目・山下健の生き様に迫る

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4月3日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合、毎週月曜22:25)は、「豆腐が、生き方を教えてくれた~豆腐職人・山下健(やました・たけし)~」と題して、埼玉の所沢で豆腐店を営む、こだわりの豆腐職人に密着する。

創業145年の小さな豆腐店の5代目・山下氏(65歳)が最もこだわるのは、にがりを使った絹ごし豆腐。年間20種類以上の大豆を代わる代わる使いながら、1種1種の豆の個性が最大限引き出された豆腐を目指す。豆を煮る繊細なテクニック、そして箸でつかめるギリギリの柔らかさを実現する独自の技に、業界の重鎮や同業者からも驚嘆の声が上がる。

さらに、豆腐づくりの現場だけに留まらず、原料の大豆にもとことんこだわる。現代ではほとんど栽培されていない希少な種を、研究所から取り寄せて栽培するなど、これまで豆腐にした大豆は150種に及ぶ。今では豆腐作りに生きがいを感じ、豆腐に人生を救われたとまで言う山下氏。だが、若い頃は家業を継ぐことが嫌で仕方がなく、逃れようとする時期もあった。番組では、信念貫く豆腐職人が、いかにして仕事を生きがいにするまでに至ったのか、その生き様に迫る。