クラムボン原田郁子が宮沢賢治を朗読『100分de名著』

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MCに伊集院光武内陶子アナウンサーを迎え、古今東西の「名著」を読み解く番組『100分de名著』(Eテレ、毎週月曜22:25)で、3月は「銀河鉄道の夜」「春と修羅」などの作品で今も多くの人に愛される宮沢賢治(1896~1933)をピックアップ。代表作を絞るのも難しいほど多面的な作品群に4つのテーマから光を当て、宮沢賢治の奥深い世界に迫っていく。原田郁子(クラムボン・ボーカル)が、童話の朗読を担当、指南役には山下聖美(日本大学芸術学部教授)を迎える。

3月6日の第1回は「自然からもらってきた物語」と題して、「注文の多い料理店」におさめられた童話などを中心に、賢治と自然との関わり方を読み解き、自然を奥深く味わう豊かな感受性を学んでいく。

自ら綴った物語を「虹や月あかりからもらつてきた」と記す「注文の多い料理店」。ここには賢治と自然との特異な関わりが見出せる。首に手帳とペンをぶら下げて夜の山を歩きながら言葉を連ねていったという賢治。彼は自然から何らかのエネルギーをもらい、まるで自然と一体化するように作品を作っていった。彼の童話作品を読んでいくと、詩が生まれ、音楽が生まれ、踊りが生まれる自然界こそが賢治の創作の源だったことがわかる。