ある日高熱が…原因不明の「川崎病」が急増『ハートネットTV』で実情紹介

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11月8日(火)の『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月~木曜20:00)は、「急増する川崎病 病と戦う子どもたち」を放送。いま幼い子ども達の間で流行している“川崎病”の知られざる実態を追う。おととし、1年あたりの患者数が過去最高を記録した川崎病。小学生の100人に2~3人が病気の経験者だとも言われている。公害病なのか感染症なのか、それすら分からない原因不明の病気である。

特徴は、ある日、高熱に襲われ、全身の血管が炎症で腫れ上がる。早期の投薬をすれば命を落とす可能性は低いものの、患者の約3パーセントに心臓の後遺症が出る。心筋梗塞のリスクに苦しみ、かけっこなどの激しい運動にドクターストップがかかる。この後遺症に苦しんだことのある人は全国で1万人はいるとも言われているが、正確な統計は存在しない。

川崎病は1967年に日本人医師が発見した。長い歴史があるものの、患者支援は放置されてきたのが実情だ。さらに原因不明の病であることから「うつる」といった中傷や風評に当事者達はさらされてきた。多くの患者が川崎病であることに口をつぐむ中、番組では当事者の子ども達や、病気を発見した川崎医師(91)など関係者へのインタビューを紹介する。