身長150センチ!空飛ぶ巨鳥・アフリカオオノガンの生態に迫る

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日本国内の身近な自然から、世界各地の未知の自然まで実に様々な物語を紹介する人気自然番組『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK総合、毎週日曜19:30~)。10月23日は、「巨体をフル活用!サバンナの怪鳥」と題して、アフリカ大陸の東部、ケニアのサバンナに暮らす巨鳥、アフリカオオノガンに密着。

背の高さは150センチ、体重は18キロにもなり、飛ぶ鳥の中で世界一重い鳥・アフリカオオノガンは、態度の大きさも桁外れ。ガゼルやシマウマなど、自分より大きな草食動物でも追い払ってしまうほど大胆不敵。なぜこれほどに、肝がすわっているかというと、実は、オオノガンの体は重すぎるため、ワシなどの猛きん類が襲って運ぶことができないのだ。さらに、ライオンなどの肉食獣からは飛んで逃げることが出来る。飛べるギリギリのところまで大きくなったことが、オオノガンの生き残りの秘策というわけだ。

この巨体を維持するため、オオノガンは一日のほとんどを食事に費やさねばならない。バッタやトカゲ、草の茎や穂などの植物、キノコや樹脂など、草原にあるものは何でも食べてしまう。このように、たくさんの食べ物を確保するため、4キロ四方にもなる広大な行動圏の中で、たった一羽で暮らしている。しかし、単独生活をしていると、オスとメスの出会いの機会は少なくなるため、恋の季節が訪れると、オスはユニークな方法でメスにアピールをする。首をふくらませ、白い尾羽を立てて目立たせる。その姿はまるで巨大な綿菓子。さらに、ドンドンドンと太鼓のような低い鳴き声を、草原いっぱいにひびかせ、姿の見えないメスに自分の存在をアピールするのだ。やがてカップルになるオスとメス。産卵からふ化まではおよそ3週間かかる。しかし、ようやく誕生したヒナに天敵が接近! はたして親子の運命は? 巨体をフル活用して生きる怪鳥オオノガンの暮らしに迫る。