「かかあ天下」な巨大ザル・インドリのユニークな生態とは

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日本国内の身近な自然から、世界各地の未知の自然まで実に様々な物語を紹介する人気自然番組『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK総合、毎週日曜19時30分~)。9月25日は、「父はつらいよ!密林の忍者ザル」と題して、アフリカ・マダガスカル島に暮らすキツネザルの仲間、インドリの一家に密着。

この島には80種近くのキツネザルの仲間が暮らすが、インドリは最大の種。体重は10キロ、体長は70センチにもなる。巨大なインドリの得意技は、体長とほぼ同じ長さの後足を活かした10メートルもの大ジャンプ。さらに、大きな体からは想像もつかない身軽さで、まるで忍者のように木の幹から幹へ連続で高速ジャンプ。100メートルをわずか20秒足らずで移動することが出来る。

家族で群れを作るインドリ。その暮らしぶりもとてもユニークだ。取材班は一組のインドリ家族に密着、そこから見えて来たのは極端な「かかあ天下」。食事は母子優先で、お父さんは傍らでじっと我慢。少しでもつまみ食いをしようものなら、お母さんから平手打ちをくらう。そして夜は、母子から離れ、お父さんだけが危険な場所でたった1匹で眠る……。

肩身の狭い思いで暮らしているように見えるお父さん。取材を続けていると、お父さんには家族を守る大きな役割があることが分かってきた。平穏に暮らす家族に忍び寄る天敵、し烈なインドリ同士の縄張り争い、そしてばったり遭遇した未知なる敵! 家族の危機に、お父さんが取った行動とは? 厳しい家族のおきてに隠された、密林を生き抜く秘策に迫る。