日本人初!ドーバー海峡単独往復泳を目指す28歳サラリーマンに密着

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9月11日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00~)は、オープンウォータースイマー・節政健一に密着。

イギリスとフランスにまたがるドーバー海峡。“海のエベレスト”と呼ばれ、世界中のオープンウォータースイマー(海や川など自然の中で行われる水泳競技者)たちが憧れる最高難度の海峡だ。往復の距離は68kmだが、速い潮流の影響で実泳距離は100km以上、実泳時間は24時間に及ぶ。平均水温16度という過酷な寒さの中、スイマーたちは水着とキャップとゴーグルのみを身に着け、不眠不休で泳ぎ続ける。未だ日本人による単独往復泳の達成者はいないが、その成功に最も近い男と称されるのが、28歳の節政だ。

節政に注目が集まったのは、4年前に「オーシャンズセブン(世界最高難度の7海峡)」の一つである津軽海峡の単独横断に成功した時だ。青森県小泊から北海道白神岬までの約30kmのルートを、当時の世界最速記録で完泳した。

普段は、宮崎県の製薬工場で会社員として働く節政。学生時代は五輪選手を輩出した有名スイミングクラブに所属し、国体に出場するなど期待されたが、記録の伸び悩みに苦しみ、競技選手としての夢を諦めた。そして20歳の時に偶然見たテレビ番組で、盲目の少女が荒々しい海峡を泳ぐ姿に感銘を受け、ドーバー海峡挑戦を決意した。

番組では、そんな節政に5ヶ月間密着。冬の海で行う補給練習や、低体温症対策のため食事を1日5食に増やす“デブエット”の様子、またプールでの10時間泳など過酷な訓練の日々を見つめる。身を切るように寒く荒々しい大海原に体ひとつで立ち向かう節政。泳ぎに人生のすべてを賭けた男の、熱すぎる夏を追いかけた。