巨大フクロウ、見事な狩りは「大きな顔」に秘密があった

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日本国内の身近な自然から、世界各地の未知の自然まで実に様々な物語を紹介する人気自然番組『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(毎週日曜 19時30分~NHK総合)。9月4日は、「大きな顔が命!巨大フクロウ 謎の狩り」を放送。200種類を越える世界のフクロウの中でも最大級、大きさ80センチにもなるカラフトフクロウに密着する。

ユーラシア大陸や北アメリカの北部に広く分布している彼ら。今回取材班は世界有数の生息地、カナダ中央部・マニトバ州で長期間密着、驚きに満ちた暮らしぶりを撮影することに成功した。冬の狩りでは、深い雪の下にいる見えないネズミを空中から探し当て急降下、一撃で捕らえるのだ。いったいどのようにして、見えないネズミの位置を探り当てることが出来るのか? 謎を解くカギは、フクロウ界No.1の巨大な顔にある。大きくて円い顔をパラボラアンテナのように使い、雪の下のネズミが出す、かすかな音をキャッチ。その音を頼りに、ネズミの居場所をつきとめていた。

番組では、カラフトフクロウの巨大な顔が持つ集音効果を、研究者の協力のもと、世界で初めて実験で検証した。その結果、日本のフクロウに比べ、2倍以上の集音効果があることが判明。さらに取材班は、春の森でふわふわの赤ちゃんを発見。めったに見られない子育てにも密着した。意外なことに、冬の狩りに比べ、雪がなくなった春の狩りのほうが難しいことが判明。厚く積もった雪は、ネズミの目からカラフトフクロウの姿を隠し、狩りを手助けしてくれていたのだ。親鳥は、試練と闘いながら、巨大な顔を駆使して必死に獲物を捕らえ、わが子を育てていく。カナダの雄大な自然のなか、巨大フクロウの知られざる狩りと子育てに迫る。