3000万円で夢を形に!クリエイター発掘コンテスト『未完成映画予告編大賞 MI-CAN』を発表

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映像制作会社のオフィスクレッシェンドが1日、時代を担うクリエイターの発掘・育成を目指して創設した新コンテスト『未完成映画予告編大賞 MI-CAN』を発表。その概要が明らかになった。

同社は、ドラマや映画で話題となった『SPEC』シリーズの堤幸彦監督や『モテキ』シリーズの大根仁監督、ドラマ『天皇の料理番』の平川雄一朗監督ら、業界のトップクリエイターを擁する制作プロダクション。今年も『真田十勇士』(堤幸彦監督・9月22日公開)や『SCOOP!』(大根仁監督・10月1日公開)などの話題作が控えている。

本コンテストのテーマは「予告編」。これから作ろうとしている映画や、すでに制作済みの映画の予告編を3分以内で募集する。審査員には上記の3人の監督のほか、『ミュージックステーション』(テレビ朝日)の企画構成などを手掛ける作家の小原信治などが名を連ね、その確かな目で作品を評価。グランプリ受賞者には、賞金100万円が贈られ、さらに3000万円(相当)の予算で映画監督としてデビュー。グランプリ作品の制作の際にはオフィスクレッシェンドが全面サポートを行い、2017年秋頃に都内シアターで公開、BS局で放送が予定されている。

作品の募集は2016年9月1日から2016年11月30日まで。その後、1次審査が行われ、2017年1月中旬に入選作品を公式サイトで公開。そこから2次審査、3次審査を通過した本選ノミネート作品の中から、3月下旬にグランプリを決定する。応募資格は15歳以上であれば、国籍・プロ・アマ・個人・グループは問わない。そして、3分以内で“あるエリア”を舞台にした実写作品であることが条件となっている。また、映像作品制作の際に頭を悩ませることの多い音源については、音楽素材マーケットプレイス「オーディオストック」が協力。BGMや効果などの音源素材1万点以上が映像クリエイターに提供される。

オフィスクレッシェンド代表取締役の長坂信人と取締役副社長の神康幸は、本コンテストについて「未完成の作品をどう評価するのかと思われるかもしれませんが、多くの人々が映画館の予告編を見て期待を膨らませていますよね。僕らも映画を作るときに予告編には気を遣っており、そのクリエイターのセンスを見たい」と述べ、次代を担うクリエイターの登竜門にしたいとコメント。また、作品の条件の中に“エリア”という要素が含まれることについては「これまで数多くの作品を手掛けてきましたが、作品を作る際には、毎回必ずその地域の方々にお世話になっています。ロケ地の使用、道路の使用、宿泊施設、ボランティアの方々など、その他にも地域の人々の協力がないと映画の制作は出来ません。そういった、お世話になった地域への感謝を込めて“エリア”という要素を入れました。それぞれの出身地や思い出の地など、縁のある地域を反映して欲しい」と話した。

また、グランプリ作品の映画化予算である3000万円相当を念頭に置くべきか尋ねたところ、「プロであればだいたいの予算感は想像が付くと思いますが、アマチュアの方がそれを考えるのは難しいと思います。東京在住の方が受賞するのと、北海道の方が受賞するのでは、それだけでもお金の使い方はだいぶ変わってきますし、さすがに1万人規模のエキストラを用意して作るような作品は実現できません(笑) 3000万円“相当”としているのもそういう意味で、あくまでガイドラインとして発表しました」とコメント。あまり金額に縛られることなく、それぞれの持つクリエイティビティを発揮して欲しいと語った。

作品フォーマットや応募方法の詳細などは、『未完成映画予告編大賞 MI-CAN』公式サイトをご覧いただきたい。