初期の認知症と診断された後、どうしたらいい?

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8月18日(木)の『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月~木曜20:00)は、「シリーズ認知症 英国から見た日本(2)本人の声を社会に届ける」を放送する。

医学の進歩によって認知症を初期で診断される人が増え、「認知症と診断された本人」がその後の人生をどう生きるか、を問う動きが急速に広がっている。家族に迷惑をかけたり、社会の負担になったりすることを心配せず、豊かな人生を送れるのか? 多くの場合、病気の進行を食い止められない以上、残された時間で何をするのか?

英国では、こうした当事者の声や力を、政策や町づくりに活かす先駆的な取り組みを行ってきた。6月、英国でこうした活動に関わってきた研究者と団体職員が相次いで来日した。目的は、認知症の本人たちが社会に参加する活動の実態を調べ、連携すること。日本各地の活動を視察し、2014年に誕生した「日本認知症ワーキンググループ」のメンバーと意見交換した。

番組では2回にわたって、「認知症になった本人が希望を持って生きられる社会」に向けた英国の取り組みを紹介するとともに、海外の目から日本の現状を見直していく。今回は、ワーキンググループ発足後、英国全体に広がった60におよぶ当事者グループのネットワーク化に取り組むフィリー・ヘアさん(ジョゼフ・ラウントリー財団ディレクター)との対話。認知症施策についての政府の委員会や、町づくり、介護施設の監査など、様々な場面に認知症の人たちの参加が広がり、その手引書も作られているという。