フジテレビが“みんな”へ届けたい思いとは?夏イベントのキーマンが告白

フジテレビおよびお台場地区で開催中の夏イベント『お台場みんなの夢大陸2016』(8月31日まで)の団長を務める、フジテレビ人事局長・矢延隆生氏にインタビュー。「どうしてフジテレビは夏イベントを行うのか?」、「今年のタイトルにはどのような意味があるのか?」など、『夢大陸』について率直に質問をぶつけた。すると“みんな”という言葉には、フジテレビとして大きな意味が込められていることが明らかになった。

<インタビュー>

――お話を伺う前に、どうしてルフィ―の格好なのでしょうか(笑)

いつもは黄色い『夢大陸』のTシャツを着ているのですが、今日はたまたま朝からこの格好で『夢大陸』をまわってプロモーションしていたんですよ(笑) それで着替えようと思って会社に戻ったらエレベーターで亀山社長と一緒になって、そのあとで社内を連れまわされて「みんな、明日からこの格好で頑張ろう!」と言われて今に至ります。それがフジテレビのノリですよね(笑) でも、『夢大陸』の会場内をこの格好で歩いていたら小さなお子さんたちに「ルフィだ!」と言われて喜んでいただけたので良かったです。

――“局長”って会社の中でもかなり偉い人ですよね?

社内各局の社員がシフトに入っていて、アクアガーデンの監視員をやったり、ウチワやチラシを配ったり、ミストマンをやったり、僕も含めて全社員が一丸となってご来場いただいたお客さんたちをもてなそうと思っています。

――フジテレビは大規模な夏イベントを続けていますが、テレビ局がこのようなイベントをやる意味というのはどのようなところにあると考えているのでしょうか?

フジテレビだけでなく、お台場地区の活性化が一つ。そして、会社のブランドイメージを向上させるということがあります。僕は人事局で採用を行っていますから、学生さんに対して説明する際に、「フジテレビはテレビ番組や映画だけではなくてイベントも行っていて、夏にはこれだけのお客様がお台場に来ているんですよ」とアピールできることは、この会社にとって価値があることです。だから、このイベントでものすごく利益を出そうということではなくて、ある意味で宣伝費として、会社のプロモーションを行っていると僕は考えています。

――毎回団長は違う局の方が担当されていますが、部署によってイベントのカラーも影響しているのでしょうか?

去年は営業局長、一昨年は報道局の部長が担当していて、その局によってイメージは違いますね。僕がいる人事局は利害関係がどこにもないので、みんなが楽しんでくれたら良い。また、それぞれの局の垣根を超えて全社一丸になってほしいという趣旨で、社長に指名されたと思っています。

――団長に任命されて、どのようなことを考えましたか?

番組が弱くなっている今、イベントからフジテレビを元気にするにはなにができるのか? それを団長として考えて、全社員1500名に一斉メールを送りました。これは人事だからできることなんですけど(笑)「『みんなの夢大陸』はみんなで作りたいので、皆さん、どのような内容でも良いので、やりたいことの企画を出してください」と伝えました。年末に出したら最終的に200通ほどの企画が集まり、中には「直接プレゼンしたいです!」という社員もいました。管理部門であろうが番組制作や営業であろうが、普段イベントに関わったことがなくても、こうしたら面白いのではないかという発想はみんな持っているんです。だけど、いつもは選ばれたメンバーだけで会議をやっているのでそれを出すところがなかった。今回は、出てきた企画をすべてテーブルに並べて考えました。経理の人でもこういう発想を持っているんだ、テレビマンとしてこういうことがやりたいんだって思っていることに気付くことができたのは良かったことです。

――社内の“みんな”というメッセージも込められているのですね。

今回の『みんなの夢大陸』というタイトルは、子どもからお年寄りまで、皆さんに来て楽しんでいただきたいという思いが込められている一方で、全社員、スタッフ、出演者のみんなで作っていこうという思いも込めています。「みんなの」と付けたことで、自分もやらなくちゃいけないという思いを共有できたのではないかと思います。

――自分事だと感じるのは大切なことですよね。

普段の仕事では難しくても、イベントで自分たちが働くと、フジテレビのファンの方々に直接触れ合うことができる。それは笑顔かもしれないし、お叱りの言葉かもしれない。ただ、ここに来てくれた人はフジテレビを大好きでいてくれている人たちだと思うんです。わざわざお台場まできて、お金を払ってくださる。その人たちに自分でしっかりとサービスして、その人たちに笑顔を届けられているか、肌で実感する。「みんなの」と先ほど言いましたが、社員だけではなくて、実は内定者にもアルバイトで参加してもらっています。内定者は番組に配属されると、そういうお客さんと触れ合う機会は殆どないので、今、フジテレビを見てくれている人がどのような声をあげているのか感じてもらいたい。そして、僕ら人事は、週に1回焼き肉を食べながら、どのようなことを感じたか話を聞くことにしています。

――最後にこの記事をご覧いただいている“みんな”にメッセージをお願いします。

今回初めてOB会も参加することになりました。『オレたちひょうきん族』を手掛けた三宅恵介という人がまとめている「ウクレレの会」というのがあり、平均年齢74.5歳くらいのOBの方々がステージに立ちます。「こんな暑い時期にやって大丈夫ですか?」と言って、夕方5時にスタートして、ちゃんとお医者さんを付けて行うことにしました(笑) そこには新人アナウンサーも参加して歌います。そうやって、内定者から現役社員、OBまで、フジテレビに関わる“みんな”が協力して、お越しくださる“みんな”に楽しんでいただきたいと思っています。ぜひ、『お台場みんなの夢大陸2016』で、この夏の思い出を作ってください。