平成以降最悪の被害、障害者殺傷事件の深層に迫る『NHKスペシャル』

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7月31日(日)の『NHKスペシャル』(NHK総合、21:00~)は、今月26日未明におきた障害者殺傷事件の深層を追った「調査報告 相模原・障害者殺傷事件~19人の命はなぜ奪われたのか~」を放送する。

この事件は、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入、入所者らを次々と刺し、19人が死亡、26人が重軽傷を負った。逮捕されたのは施設の元職員、植松聖容疑者(26)。以前から「障害者を抹殺するべきだ」と周囲に語り、今回、1時間足らずの間に凶行に及んだとみられている。

介助を必要とする障害者が安心して過ごせるはずの施設。そこで、なぜ、平成以降最悪の被害となる殺人事件が起きたのか? 取材を進めると、高校時代は教師を目指して明るかった青年が、大学に進み、そして施設で働くうちに「強い殺意」を障害者に向け始めたことがわかってきた。さらに、「措置入院」という手段が、医療と司法のはざまで、難しい判断を迫られている実態も見えてきた。

番組では、事件の被害者や遺族、施設関係者とともに、容疑者の知り合いなど周辺を徹底取材。19人の尊い命は、なぜ奪われなければならなかったのか、私たちの社会に事件を防ぐ手だてはなかったのか。犯罪史上まれにみる凄惨な事件、相模原・障害者殺傷事件の深層に迫る。