水をくむだけでわかる!? クマムシ博士も最新の生態調査に驚き

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最先端の科学と技術を紹介するテレビ番組『サイエンスZERO』(Eテレ、毎週日曜23:30)。7月17日は「水の生態調査の大革命!環境」を放送する。スタジオゲストは、神戸大特命助教・源利文氏、とクマムシ博士で知られる慶應義塾大特任講師・堀川大樹氏。

いま、「環境DNA」という新たな科学が、水の生態調査に革命を起こそうとしている。この「環境DNA」とは、水中にごく微量に浮遊する生物のDNA。分析することで、生物の種類や個体数などが正確に把握できるのだ。例えば、絶滅危惧種のオオサンショウウオ。どこにどれだけいるのか……。その生態も、水をくむだけでわかるという。さらに応用すると、新種の発見や、長期的な生態系の変化まで把握できるという。

謎に包まれていた日本ウナギの産卵場所が特定できたり、マアジの生息数が把握できるなど成果が相次いでいる。革新的技術として注目が集まる「環境DNA」の最前線に迫る。