菅野美穂、今秋NHK朝ドラで芳根京子の母親役に

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芳根京子がヒロインを務める今秋の連続テレビ小説『べっぴんさん』の主な出演者が決定。16日、大阪の同局にて取材会が行われ、芳根をはじめ、生瀬勝久、菅野美穂、蓮佛美沙子、高良健吾、中村玉緒らが出席した。

ヒロインの父・坂東五十八(いそや)役を演じる生瀬は、「僕は、本当に兵庫県の西宮の出身で、舞台となる神戸が本当に近いところです。ほとんどネイティブスピーカーなんで、(芳根)京子ちゃんとかは標準語圏ですんで、もうみっちり、手とり足とり関西弁は教えますのでね、安心して! あとまだ(芳根さんは)未成年ですから、僕はお父さんですから、絶対虫がつかないように、放送が終わるまでは、僕が守っていきますんで。何かあったら、僕を通して話してください。という父親役です」と頼もしさを見せた。

続いて、ヒロインの母・坂東はな役を演じる菅野は、「20年ほど前に『走らんか!』という朝ドラで大阪放送局制作のドラマに出させていただいていたんですが、今回、母親役で出演させていただけるということで、20年の時の長さにクラクラしています。きっと芳根さんにとって、かけがえのない、こちらにいらっしゃるみなさんにとって、かけがえのない作品になると思います。大変なこともあると思いますが、走り切った後のやりがいというのは、朝ドラならではだと思うので、私もお手伝いさせていただけたらな、と思います」と語った。

また、ヒロインの幼馴染・野上潔役を演じる高良は、「以前、『おひさま』という朝ドラに出させていただいたんですが、その時はどこかこう、“分かる人たちにだけ分かれば良い”とやっていた部分がどこかあったんですけど、でも『おひさま』を経験して、自分の中で自分の心の持ち方というのが大きく変わりました。あの時は3.11があった時だったのと、戦後の復興の話だったこともあり、自分たちの演じる登場人物が、何か行動すれば、(視聴者から)必ず手紙がきたり、自分たちが結婚した時は、電報とかが届いたりして、そういうパワーを朝から届けられる番組だと思っています。今回も戦後の復興の話なんですけど、この戦後の時代に日本をつくってくれた先輩たちをまた演じることができて、とても光栄です。また、朝から多くの人たちにいろんなパワーを与えられるように、自分もこの作品で頑張りたいと思います」と意気込みを見せた。

応募総数2,261名の中からヒロイン・板東すみれ役に抜擢された芳根は、「先月、ヒロイン発表をやらせていただいた時は、一人だったので、このような豪華で素敵なキャストの皆様とご一緒させていただいているということは、ほっとすることもありますが、ものすごく緊張していて、心臓が今もバクバク言っているんですけど、たくさん支えていただくことになってしまうと思いますが、来年のクランクアップまで、約10か月、精いっぱい1日1日を大切にして、駆け抜けていきたいなというふうに思いますので、みなさまどうぞよろしくお願いします」と笑顔を見せた。

他にも、ヒロインの姉・坂東ゆり役に蓮佛、潔の父・野上正蔵 役に名倉潤、ヒロインの会社の創設メンバー・小野明美役に谷村美月、ヒロインの女学校時代の同級生で会社の創設メンバー・多田良子役に百田夏菜子、同じく田坂君枝役の土村芳(つちむらかほ)、坂東家出入りの靴職人・麻田茂夫役の市村正親、ヒロインの祖母・坂東トク子役に中村が決定した。

本作は、95作目で、羽鳥慎一アナウンサーの妻・渡辺千穂が脚本を手掛ける。戦前から戦後、高度経済成長期を背景に展開。主人公のすみれは、戦後に神戸で赤ちゃんの服、子ども服を専門後に神戸を拠点とする大手子供服店『familia(ファミリア)』の創業者の一人となった坂野惇子さんがモデルだ。戦後の焼け跡の中、娘のため、女性のために、子供服作りにまい進し、日本中を元気にかけぬけていくヒロインとその家族、そして、彼女の仲間たちが夢へと向かう物語を描いて行く。