通常3時間の手術をわずか30分で!画期的治療でがんを取り除く42歳医師の手腕

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5月15日(日)23時放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット)では、大腸がんの内視鏡治療症例数日本一を誇る内視鏡医・大圃研(42歳)に密着する。

日本におけるがん罹患数の1位、2位を占めるのは、胃がんと大腸がんだ。これらの早期がんに対し、従来の開腹手術などの外科手術に代わる新しい治療法として、外科手術に比べ患者への負担が少なく、治療も短時間で済む画期的な治療法と言われる内視鏡治療法“ESD(=内視鏡的粘膜下層剥離術)”が、現在注目されている。

弱冠42歳にしてその第一人者である大圃は、通常ならば専門が分かれる胃、食道、大腸の3つの治療を一人で難なくこなすスペシャリスト。ESDの黎明期から技術を磨いてきた大圃にとって、内視鏡はすでに身体の一部のような存在となっている。両手脚の動きを協調させ、スコープを自在に操りながら、通常3時間かかる手術を30分程度で終わらせる。その腕前は「外科手術をしても人口肛門になる」と宣告された患者にメスを入れる事なく、4、5日程で社会復帰させるほどだ。

さらに、大圃は「100人の医師を育て、1人の医師が100人ずつ救うことができれば、1万人の患者を救える」の一念で、国内だけでなく海外でも後進の指導にあたるなど、内視鏡の世界レベルの向上に尽力している。

そんな中、十二指腸のESDを希望する患者が大圃のもとを訪れた。腸壁わずか1-2mmの十二指腸は、これまで外科手術しか治療ができない分野だったが、患者の容態からして外科手術は行えず内視鏡治療以外の術がないという。未知の領域といえる大手術に挑む姿を、カメラが追った。