羽生結弦、まぶた震わせ…世界選手権までの足取りが明らかに

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4月10日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系ネット、毎週日曜23:00)では、放送900回目を記念し、フィギュアスケーターの羽生結弦(21歳)に密着。先日アメリカ・ボストンにて行われた「フィギュアスケート世界選手権」に出場するまでの足取りを追う。

4歳からスケートを始めた羽生は、2008-2009年の全日本ジュニア選手権を皮切りに、数々の大会で優勝を収める。2010年のシニアデビュー後は、4回転ジャンプの精度を高め2012年世界選手権において日本男子史上、最年少で銅メダルを獲得。さらにその後、2014年ソチ五輪優勝、2014年世界選手権優勝、2013-2015年にかけてグランプリファイナル3連覇、2012-2015年にかけて全日本選手権4連覇。現在、男子シングル競技における世界歴代最高得点記録保持者にして世界ランキング1位という、実力と人気を兼ね備えた“絶対王者”に君臨している。普段見せているクールな表情や堂々としたオーラも、人々を虜にする魅力の一つだ。

そんな羽生は、今シーズンも歴代最高得点を連発、圧倒的な強さで風格を高めていった。しかし、日本時間4月2日に行われた「フィギュアスケート世界選手権」の男子フリーで演技を終えた瞬間、膝に両手をつき、しばらく顔を上げることができなかった。世界王者奪還をかけた演技で、前回王者のハビエル・フェルナンデスに抜かれ逆転負けを喫す。結果、2年連続の2位となってしまったのだ。

番組は、ショートプログラムの演技がスタートする直前、深く閉じられた羽生のまぶたがプルプルと震えていたのをキャッチしていた。常に先頭を走り続ける羽生だが、弱冠21歳の若者だ。トップとして「できて当たり前」と思われることは、大きなプレッシャーともなる。そんな重圧に負けじと、一人孤独に悩み続ける羽生は「“同じ失敗をしてしまったら成長ではない”という話をよく聞くが、成長していないからこそわかる課題もあると思う。だから、無駄なものなんてない」という言葉を発している。羽生の最大の武器は、ジャンプでも表現力でもなく、実はこの“考える力”なのかもしれない。

どんな試合でもひたすら考えて課題を見出し、試行錯誤の末に新たな“伝説”を生み出して来た21歳の羽生は、何を考え、どんな日々を過ごして来たのか。スーパーヒーローが併せ持つ“強さと弱さ”を紐解く。

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