阪原淳監督、地下鉄サリン事件のドキュメンタリー映画を制作

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「生きづらさ」を抱える全ての人に向けた新しいスタイルの福祉番組『ハートネットTV』(NHK Eテレ 毎週月~木曜 20時)。3月23日(水)は、「被害者が伝える地下鉄サリン事件~映画監督・阪原淳~」を放送する。

今年2月、宮崎市の高校で、ある講演会が開かれた。テーマは「地下鉄サリン事件」。被害者の一人で今もサリンの後遺症に苦しむ阪原淳さん(49歳)が、自らの壮絶な体験を学生たちに語りかける。

阪原さんの職業は映画監督。現在、地下鉄サリン事件(1995年3月)に関するドキュメンタリー映画を制作中で、今回の講演会では、上映前の作品を学生たちに見てもらい、事件を知らない世代に過去を赤裸々に伝えつつ、率直な意見を集めたいと考えている。

「映画を通じて、今なお被害者は後遺症に苦しんでいることを理解してほしい。そして、あの事件とは一体何だったのか見つめ直してほしい」と語る阪原さん。その言葉は高校生たちにどのように響くのか。