中山優馬、戦後の女性が憧れたカリスマ役に挑戦

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俳優の中山優馬が、太平洋戦争の混乱期、雑誌「少女の友」の挿絵で 戦時下の少女たちに夢と希望を贈り、終戦後「それいゆ」「ひまわり」の出版により 焼け跡の復興に生きる女性たちに光を与えた中原淳一の半生を綴った舞台『それいゆ』に出演することがわかった。

中原は、昭和初期、少女雑誌「少女の友」の人気画家として一世を風靡。 戦後まもない1946年、独自の女性誌「それいゆ」を創刊し、続いて「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」などを発刊し、夢を忘れがちな時代の中で女性たちに暮しもファッションも心も「美しくあれ」と幸せに生きる道筋を示してカリスマ的な憧れの存在となった。日本のファッション、イラストレーション、ヘアメイク、ドールアート、インテリアなど幅広い分野で時代をリードし、そのセンスとメッセージは日本の女性文化の礎として現代を生きる人々の心を捉え、新たな人気を呼んでいる。

舞台について中山は「中原淳一さんという“人”と、テーマである“美しく生きる”というところを、“美しく生きる”という言葉だけではなく、その本質の部分、その奥深さを追求するというところが見どころ」と語り、舞台に向けて現在は中原やその時代背景(戦中戦後)について勉強しているという。また、キーワードはその時代背景の中で作り出された“希望”とか“色”だと言い、「普段から、人前に立つ仕事をしているので、“希望”や何かを伝えるというという意味では中原淳一さんに通じる部分はあるかもしれませんが、その人、そのキャラクターをちゃんと自分の中でかみ砕いて、中原淳一という“人”を演じたいと思っています」と意気込みを語った。

本作の脚本は『LIAR GAME』や『ガリレオ』などの話題作を手がけた古家和尚が担当。初めて舞台脚本を書き下ろす。また、演出は『本日、家を買います。』の舞台/脚本・演出を手がけた関西テレビの木村淳が行う。

【大阪公演】
2016年5月26日(木)~5月29日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
【東京公演】
2016年6月1日(水)~6月5日(日) Zeppブルーシアター六本木