神木隆之介、“現代に馴染む”坂本龍馬を「お茶目な感じに」仕上げる!?

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神木隆之介が、自身初となる坂本龍馬役で金曜ナイトドラマ『サムライせんせい』(テレビ朝日系列、毎週金曜23:15~ ※一部地域を除く)で、主演の錦戸亮(関ジャニ∞)と初共演する。黒江S介氏が手掛ける同名漫画の初ドラマ化で、錦戸は、実在した武士・武市半平太を演じており、早くも錦戸“半平太”vs神木“龍馬”の構図に注目が集まっている。

ストーリーは、幕末の土佐藩から150年後の現代にタイムスリップした半平太(錦戸)が、ひょんなことから学習塾の先生となり、村で巻き起こるさまざまな問題を、武士にしかできない方法で解決していくという“和製SFコメディ”。神木演じる龍馬は、史実に基づいたイメージとは若干異なり、半平太より一足早く、150年後の現代にタイムスリップしているという設定だ。現代での龍馬は、物の考え方に柔軟性があり適応能力も高く、すっかり現代に馴染んでおり、普段はジャーナリストとして「楢崎(ならさき)」を名乗って、東京で暮らしている。

そんな一風変わった龍馬を演じる神木さんを直撃。役柄についてはもちろん、今回初共演の錦戸さんとのエピソードなど、今作の見どころも踏まえて語っていただきました。

――侍が現代にタイムスリップというストーリー。作品に対する第一印象は?

主人公の錦戸さん演じる武市半平太が、現代にタイムスリップし、尚且つそのまま“侍を貫く”というところが、コミカルに描かれていまして、武市さんの雰囲気や言葉、現代の環境と凄くミスマッチなのですが、どこか“噛み合ってくる”というところが凄く面白いなと思いました。

――歴史上の人物・坂本龍馬を演じることに関しては?

正直、プレシャーはありました。役の設定上、龍馬も現代にタイムスリップしていまして、尚且つ“現代に慣れている”坂本龍馬という設定は初めてですので……(笑)。最初、お話を聞いた時は、おそらく(自分は)楽しんで演じているだろうなとイメージできた反面、どう演じていこうかというのは正直悩みました。

――悩んだ結果、どんな神木“龍馬”に仕上がりそうですか?

劇中では、ジャーナリストの「楢崎(ならさき)」という表の顔はありますが、まず、お調子者っぽく、人に好かれるような、お茶目な感じの人物にしたいなというのはありました。龍馬自体も、そういった人間だったのかなと思っていますので……。また龍馬は、人望が厚く、人の信用をすぐに獲得できるような魅力がある人間だったからこそ、世の中を大きく動かせたのかなと……。ですので、例えば土佐弁を話す際に、そのお茶目な性格や、人間性に器の大きなところを足して演じていければなと思いました。

――現代に馴染んだ龍馬、その辺りはどのように表現を?

完璧にイマドキっぽい方がいいかなと思いました。台本には「申し訳ないっす、マジで!」みたいな言い回しも出てきますので、“坂本龍馬、軽っ!”って思われてしまうようなところもありますが、その軽さというのが、龍馬の重みと相反する感じで出てきますので、そのギャップをお楽しみいただけるではないかと思います。でも、あまり軽すぎず、“坂本龍馬にしては軽い”というものを入れながら、笑い方とか言われてみれば龍馬らしいな、という部分をポツポツ入れて、僕なりの龍馬を作っていけたらいいなと思っています。

――もともと、龍馬にはどんなイメージを?

写真で拝見させていただくと、凄く寡黙そうなイメージなのですが、僕の勝手な予想ですと、笑顔が多そうだな、とか、人に頭を下げることに抵抗がない人なのかなっていうのも思いました。探究心が強くて、謝罪も出来て、自分が坂本龍馬だっていうことをおごらずに、相手が誰であろうと、どんな身分であろうと、教えてもらいたいことは、頭をさげて教えてもらうという。そういった精神だったからこそ、万人に好かれるような人間だったのかなと凄く思いますし、そうしたところも活かしていきたいと思います。

――龍馬と言えば土佐弁の「○○ぜよ」が印象的ですが……

もちろん、この作品でも言っていますが、僕自身、埼玉県出身で元々方言がなかったので、正直苦戦しています。例えば、大阪出身とかでしたら、言葉の“違い”を意識することができたのかもしれませんが、そのあたりが全くわからないので、いろんな方から土佐、高知について聞きまして、笑い方とかも意識するようにしています。