誰が1番悪人?椎名桔平、医療サスペンスドラマ『破裂』で仲代達矢と初共演

椎名桔平主演による土曜ドラマ『破裂』(総合テレビ 毎週土曜22時~22時44分)が10月10日からスタートする。本作は、久坂部羊の同名小説を原作とし、来るべき超高齢化社会を前に、老化した心臓を若返らせる“夢の治療法”をめぐって、エリート医師と天才官僚が対決する医療サスペンスドラマ。

28日、渋谷の同局にて第1回放送分の試写会が行われ、椎名をはじめ、滝藤賢一坂井真紀キムラ緑子佐野史郎が出席した。

椎名が演じる主人公・香村鷹一郎は、老化した心臓を若返らせる「夢の治療法」で医学史に名を残そうと野望を抱く心臓外科医。禁断の医療ドラマと銘うっているが、禁断の人間ドラマでもあるとのでは、と椎名は明かす。今回、仲代達矢と初共演することについて「プレッシャーもあったんでしょうか、仲代さんは自分を捨てた、にくい父親という役ですが、そういう関係性の中で、思い切ってぶつかっていこうという気持ちから、胃がきりきりするような状態になっていたと思います」と語った。原作の久坂部自身が医者ということもあり“異常にリアル”に描かれているため、医療監修も本格的。天皇陛下の執刀医で“神の手”で知られる天野篤教授の心臓手術を見学をさせてもらう機会があったそうで、「本当に役者冥利。連続ドラマとしては、これは一線を越えるような作品になるんじゃないかと思います」と目を輝かせた。

そして、佐久間和尚役の遠藤は、「佐久間は悪なんです。目的が明確で、迷ったり悩んだりする事がないのですが、現場の僕は、ほぼ迷って悩んでもう大変なことになっていて、本当に桔平さん始め、キャストの方やスタッフの方に何度もつきあわせてしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいです。この作品は本当に、それぞれの役は葛藤をものすごく抱えていて、それが野望とぶつかり合うので、とても見応えがあると思います」とアピールした。

続いて、城貞彦役の佐野は、「医療ドラマだと医者の役が多かったのですが、今回は官僚の役ということで、しかも心臓を強くするという、夢の治療に加担するのか、いや危険だからやめておこうと、どっちにつくのか探りながら、という役で非常に神経使いながら現場におります。最初に台本を読んだときに、内容が内容ですので、このタイミングで国を舞台にしたドラマ、どういう風に受け止められるんだろうと思いました。きっとご覧になっている皆さんが、いろいろなことを感じながら、フィクションだからこそ伝えられることもあるのではないかなと思いながら演じております」と語った。

延命と寝たきり……医療が必然的に抱える矛盾を背景に、「夢の治療法」を発明したエリート医師と、その療法の副作用を利用し高齢者を抹殺しようとする官僚のせめぎ合いが描かれた本作。切実なテーマであるものの、「大人のエンタテインメント」としても楽しめるストーリーと、実力派俳優たちの夢の共演に注目が集まる。

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