「水中都市は実現できる!?」未来の可能性を探る

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5月16日放送の『地球ドラマチック』(Eテレ 毎週土曜 19:00~19:44)では、水中都市をテーマに取り上げる。もしも水中で生活できたなら? 番組では、CGを使ってイメージを詳細に紹介するほか、難題に立ち向かう研究者の実験などを通して、未来都市実現の可能性を考える。

人類の宇宙への移住計画はSF映画にしばしば登場するが、「宇宙よりも海底移住のほうが現実的だ!」と考える研究者たちがいる。しかし、そのためには乗り越えなくてはならない課題が多くある。まずは場所選びだ。現在理想とされているのはフロリダ沖の水深30メートルだが、その理由とは? 次に、居住施設の建築だが、作業の効率化とダイバーの安全確保が求められる。そのため、深海でも自由に手足を動かすことができ、浮上の際に減圧室に入る必要のない特殊なスーツを開発中だ。他にも、生活に必要な電力や酸素の供給システムや、水中での乗り物の試作など、課題の解決が進みつつある。

そんな中ドイツでは、水中生活がもたらす肉体的、精神的な影響を検証する実験が行われた。その方法とは、水族館の巨大水槽に、長さ2.5メートル、幅1.6メートルの箱を沈め、研究者がその中で2週間過ごすというものだ。果たして、人間は水中で生活できるのだろうか? 美しいCGイメージと研究者の実験を送る今回。水中都市は未来の都市の姿になりうるのかを考える。

(2010年アメリカ)