大沢たかお&石原さとみ、ホワイトデーの思い出はナシ!?『風に立つライオン』初日舞台挨拶

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映画『風に立つライオン』の公開初日舞台挨拶が14日に都内で行われ、主演の大沢たかお、共演の石原さとみが登壇した。

この日はホワイトデーということで、大沢から観客へ、作品タイトルにちなんだライオン型のクッキーが配られた。大沢は「映画を観た人に(物語の内容とは関係ないので)こんなことをして良かったのかと反省しています」と恐縮しつつ、「感謝の気持ちを込めて、これは僕の自腹です。持ち帰って食べていただけたら。いらなかったら僕に戻してください(笑)」と語りかけた。すると石原が「私、もらってないです」と訴え、大沢が「すみません……」と苦笑し、そのやり取りで観客を笑わせる一幕も。司会者からホワイトデーの思い出を聞かれた石原は「本当に、あまり記憶がなくて。バレンタインデーは覚えているということは……ひどくないですか?(笑)」と明かし、大沢は「僕も、たいした話も思い出もなく人生ここまで来ました(笑)。でも、今日は映画を観てくださった皆さんとこうして時間を共有できて、一生忘れない日になりました」と笑顔で語った。

さだまさしが1987年に発表した曲「風に立つライオン」に感銘を受けた大沢が映像化を熱望し、2013年にさだ自身の手で小説化され、この度、三池監督によって映画化された本作。大沢は、ケニアで国際医療活動に従事した日本人医師・柴田紘一郎氏がモデルとなった、赤十字戦傷病院の医師・島田航一郞を、石原は彼を支える看護師・草野和歌子を演じている。

石原はこの映画を「私の宝物」と表現。「この作品を愛してくれた人を愛したいし、大切に思ってくれる人を大切に思いたい。そんな風に思える作品に出会えて幸せ者です。まだ客観的に観られなくて、和歌子としての日々を思い出すことがあります。私も航一郎のように風に立つライオンでありたいと、力強く生きていこうと思いました」と語り、思わず涙を浮かべていた。

また、最後に、二人へのサプライズとして、コンサートのため舞台挨拶を欠席したさだまさしからの手紙が読み上げられた。「本当にいい映画です。たくさんの人々に真心のバトンが渡っていきますように」との言葉に、本作の企画から携わっている大沢は、「さださんが生み出した作品が始まりなので、今日もご一緒したかったです。メッセージに感謝しています」と感慨深そうに語り、「もう僕らにできることはありません。あとは、1人でも多くの方に観ていただき、このバトンを受け取っていただけたら」と呼びかけた。

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