映画『虐殺器官』『ハーモニー』公開時期&コミカライズイラストを解禁

2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃(いとう・けいかく/1974-2009)のオリジナル長編小説が原作で、『劇場版PSYCHO-PASSサイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾として発表された『虐殺器官』と『ハーモニー』の公開時期が2015年秋に決定。さらに、雑誌「Newtype」5月号(4月10日発売)より連載がスタートするコミック版イラストが解禁された。

『虐殺器官』は、伊藤計劃が2007年に発表したデビュー作品。テロの脅威にさらされ続けたアメリカが、その恐怖に対抗するべく徹底した情報管理システムを構築した一方、世界各地では紛争が激化した世界が舞台。米軍特殊部隊クラヴィス・シェパード大尉が、謎のアメリカ人の追跡ミッションを遂行していくうちに、その男の名がジョン・ポールであることがわかり、さらに「虐殺の王」と呼ばれる人物であることを知る。彼の目的は一体何なのか。クラヴィスはジョンから驚くべき真実を聞かされる。コミカライズは漫画家・麻生我等が行う。

『ハーモニー』は、2009年に発表したオリジナル長編第2作。没後に第30回日本SF大賞を受賞し、米国SF文学界の権威であるフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞している。物語の舞台は、極端な健康志向と社会の調和を重んじ、超高度医療社会へと移行した世界。そんな優しさと慈愛に満ちたまがい物の世界に立ち向かう術を考えた少女・御冷ミァハは、世界への抵抗を示すため、自らのカリスマ性に惹かれた二人の少女とともに、ある日自殺を果たす。13年後、その少女のうちの一人で、生き残った霧慧トァンは優しすぎる日本社会を嫌い、戦場の平和維持活動の最前線にいた。そんなある日、数千人規模の命を奪う事件が起き、犯行グループの「宣言」によって、世界は再び恐怖へと叩き落される。霧慧トァンは、その宣言から、死んだはずの御冷ミァハの息遣いを感じ取る……。コミカライズは三巷文が行う。

また、伊藤計劃のオリジナル長編第3作となるはずだった『屍者の帝国』もノイタミナムービーとして公開されることが決まっている。この作品は、盟友・円城塔に書き継がれる形で完成し、共著として2012年に刊行。第33回日本SF大賞特別賞、第44回星雲賞日本長編部門を受賞している。