岡崎紗絵“絵里加”&佐々木希“愛”、福士蒼汰“真和”へアイのムチ

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岡崎紗絵“絵里加”&佐々木希“愛”、福士蒼汰“真和”へアイのムチ

福士蒼汰が主演を務めるドラマ『アイのない恋人たち』(ABCテレビ・テレビ朝日系、毎週日曜22:00~)の第6話が2月25日に放送された(以下、ネタバレが含まれます)。

同ドラマは、脚本家・遊川和彦が描くアラサー男女7人のラブストーリー。1組の破局が連鎖し、全ペアが別れることになった第5話の放送後は、SNS上で「3組は本当にこれで終わりなのか?」「皆さんが次回は笑っていますように」といったコメントがあがっていた。

第6話では、スピード婚で破局を迎えた郷雄馬(前田公輝)と近藤奈美(深川麻衣)。雄馬は「女性を見る目がない」と自覚して結婚相談所に行き、奈美は母親が薦める医者とお見合いをする。しかし2人とも、気がつくとお互いのことを考えてしまう。そんな2人が、思わぬ場所で再会する。

淵上多聞(本郷奏多)と冨田栞(成海璃子)は、「そんなこと(童貞であること)は気にしない」と栞が多聞に言ったことからケンカ別れ。栞はヤケを起こし、マッチングアプリで出会った男性とデートする。それを知った多聞は減らず口を叩くが……。

久米真和(福士)と今村絵里加(岡崎紗絵)もケンカ別れしていた。それから真和は脚本に勢いがなくなり、プロデューサーから「ChatGPTの力を借りよう」と提案される。キレた真和は、ドラマを降板。それを知った絵里加と、元彼女の稲葉愛(佐々木希)は真和のもとへ。

7人のすれ違いやさまよう姿が印象的に描かれた第6話。愛が真和に「毎日広い海を1人で漂ってるみたい」と話したり、真和が栞に「あなたは、多聞が今どこにいて、これからどこに進んでいけばいいか教えてくれる気がする」と伝えたりするからか、見終わって広がるのは、大海原を漂う船のイメージだ。羅針盤を失うと、今いる場所や、行き先までも分からなくなる。恋愛や結婚の一つの価値を、作り手が提示しているように感じられる。

もう一つ脚本から感じられるのは、群像劇の力だ。登場人物が多いため、ともすれば意識が分散し、視聴者が感情移入しにくくなる群像劇。だが本作ではそれがなく、ストーリーが進むごとに7人への理解と愛情が深くなる。特に今回は7人の涙が見る者に伝染。波状攻撃を受けたようにとめどなく泣けて、「涙活」になった人も多いのではないか。

俳優陣の熱演も見どころだ。特に真和役で主演している福士は、随所で新境地の表情を見せる。かつて青春恋愛映画で見せた正統派の魅力が感じられるのは、愛にピアノを弾かせる場面や、牛丼屋で栞にまっすぐな言葉をかけるシーンくらい。ほとんどのシーンで“根無し草”のアラサー男性の悲哀を滲ませている。なかでも牛丼屋で栞を見送る「ありがとうございました」の表情や、父親に電話する場面は必見だ。

雄馬役の前田や、多聞役の本郷も負けていない。前田は『HiGH&LOW』シリーズのクールな人気キャラ・轟洋介とも、『ちむどんどん』(NHK)の誠実な青年・砂川智とも違う、等身大の役柄を表情豊かに演じて見る者の心を動かす。

本郷は大河ドラマ『光る君へ』(NHK)と『消せない「私」ー復讐の連鎖ー』(日本テレビ系)にも出演しているが、こじらせキャラの多聞はまた一味違う。今回は絵里加と「経験がない」話が盛り上がる場面や、会議室で栞をかばうシーンなどで涙を誘った。

そのほか、「ダ・ヴィンチだってアンデルセンだってニュートンだって、みんなそう(童貞)だったらしい」「35歳の男性が5年以内に結婚できる確率は約20%しかない」などのプチ情報や、「みじめさの日本選手権」「手こぎボートで太平洋横断するくらい無謀」といったユーモラスな台詞、絵里加と愛の真和への“アイ”のムチなど、見どころ満載。次回、冷え切った3組のペアに春は来るのか? お金持ちのイケオジにプロポーズされた愛は、息子と離れたまま再婚してしまうのか。第7話も見逃せない。

<文・泊 貴洋>

<第7話あらすじ(3月3日放送)>
ドラマの脚本を降りたことで、今村絵里加(岡崎)と稲葉愛(佐々木)から激しく罵倒された久米真和(福士)は、その影響で就職活動にも頓挫。職探しを諦め、書くことに戻ろうとする。初めて会った時に絵里加を感涙させた、未発表作を取り出し、推敲を試みる真和。しかし、そう簡単に筆が進むはずもなく……。

郷雄馬(前田)は結婚相談所の紹介相手に気に入られ、結婚を前提とした交際を申し込まれる。対して、近藤奈美(深川)は、母・京子(岡まゆみ)が勧めるお見合い相手との結婚に合意。無気力な奈美をよそに、一人盛り上がる京子の段取りで、挙式の準備が進められていく。

そんな中、冨田栞(成海)が会社を辞める日がやってくる。淵上多聞(本郷)は送別会でひたすら酒を飲み続けると、酔った勢いで栞に初体験が済んだことを思わず告白。それを聞いた栞は……。

一方、絵里加は、罵倒した真和から言い返された「自分の人生を心配しろ」の言葉に、むかつきながらも奮起。家族と向き合う覚悟を決め、引きこもりの兄・雅樹(池田努)と対峙する。

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