岡崎紗絵“絵里加”「さわってください」福士蒼汰“真和”と“一線”を越える?

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岡崎紗絵“絵里加”「さわってください」福士蒼汰“真和”と“一線”を越える?

福士蒼汰が主演を務めるドラマ『アイのない恋人たち』(ABCテレビ・テレビ朝日系、毎週日曜22:00~)の第3話が、2月4日に放送された(以下、ネタバレが含まれます)。

『女王の教室』『家政婦のミタ』などで知られる脚本家・遊川和彦が描く、アラサー男女7人のラブストーリー『アイのない恋人たち』。第2話の放送後は、「それぞれの恋愛が動き出してきて面白くなってきた」「登場人物みんな人間味があって好き」「今のところ今期一番」といったコメントでSNSが賑わった。第3話では、それぞれの初デートや焼肉からの進展が描かれた。

マッチングアプリで出会った女性と3回会ったら連絡を絶ってきた久米真和(福士)は、今村絵里加(岡崎紗絵)と4回目も会う。その“初デート”の場所として真和が選んだのは、絵里加が営むブックカフェ。たまたま同じ本に手を伸ばしてハッとする2人は、胸キュン青春映画のワンシーンのようだ。

警察官の郷雄馬(前田公輝)は、区役所勤務のお嬢様・近藤奈美(深川麻衣)と遊園地デート。そこで自分の生い立ちや祖母への愛を話す雄馬に、奈美は胸を打たれる。「あたし……雄馬さんのこと好きみたいです」と告白する奈美だが、雄馬はただ舞い上がるのみ。奈美は物足りなさを感じていた。

食品会社勤務の淵上多聞(本郷奏多)は、寝る前にメールを交わすようになった後輩の冨田栞(成海璃子)に、週末に会わないかと誘われる。しかし多聞はやんわり断り、いつものようにランニングをしてヘルシーな食事を摂る休日を送っていた。

その頃、雄馬は真和と多聞に奈美を紹介しようと、電話をかける。指定したのは、奈美お気に入りの絵里加のブックカフェ。真和は「俺、今そこにいるけど」と驚き、多聞はそこに栞がいて目を丸くした。

第1話で合コンするはずだった6人が、第3話で一堂に会するという伏線回収で楽しませた前半。後半は3組のペアに、波乱が起こる。

奈美は雄馬に腹を立ててケンカ別れ。理由が分からない雄馬が多聞に泣きつくと、「雄馬は見る目がないんじゃなくて、相手を見てないんじゃないか」と鋭い指摘を受ける。悩んだ末に雄馬が取った、ある行動が奈美の心を大きく動かす。

多聞と栞は、2人で焼肉店へ。栞が「あたしたちの関係をどうしたいのか見えない」と多聞に詰め寄ると、多聞はついに本音を口にする。「こういう話になるから、恋愛って面倒なんだよ」「家で1人で好きなことやってた方が、全然マシ」。栞は絶句する。

そして真和は、高校時代の恋人・稲葉愛(佐々木希)に振り回され、しばらくぶりに絵里加のブックカフェへ。その間、思いのほか愛への嫉妬に苦しんだ絵里加は、「もう、会うのやめませんか」と切り出す。仕方なく「分かった」と言う真和に、“最後のお願い”をする絵里加。それは「さわってください」というものだった……。

3組のペアが心をかき乱され、本音でぶつかっていく姿が描かれた第3話。ハイテンションな雄馬&奈美ペアは今回も微笑ましく、時に笑わせ、時にホロリとさせる。その一方で、多聞と栞の“低温ペア”は、いつまでも温度が上がらず、じれったい。すべては「恋愛はメンドクサイ」と言い放ってしまう多聞のせいだ。しかし独身で30代にもなると、自分の生活スタイルができて、ペースを乱されたり、干渉されたりすることが嫌になる。多聞をリアリティたっぷりに演じる本郷のハマりっぷりも相まって、共感する視聴者も多そうだ。

そして「心の準備ができるまで、指一本触れない」という約束で交際が始まろうとしていた、真和と絵里加。今回、絵里加が「ふれてください」と爆弾発言をしたことで、このペアは彼ららしい一線の越え方をする。そのとき、少女のような表情で真和にぶつかっていく、岡崎の熱演が見どころだ。

<文・泊 貴洋>

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