鞘師里保、芸能界に入った当初の“初心”を思い出す…地上波連ドラ初主演作『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』への思い

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鞘師里保、芸能界に入った当初の“初心”を思い出す…地上波連ドラ初主演作『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』への思い

鞘師里保さんが地上波連ドラ初主演を務める新ドラマ『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』(テレ東ほか、毎週水曜深夜1時~)が、1月10日より放送スタートします。

原作は、「校閲ガール」など話題作品を手掛けた宮木あや子(みやぎあやこ)著の「令和ブルガリアヨーグルト」。昨年2023年で発売されてから50周年を迎えた人気ベストセラー商品を題材に、企業への取材協力のもと執筆された小説です。ドラマでは、鞘師さん演じる岩手の田舎出身でオタク気質な主人公・朋太子由寿(ほうだいし ゆず)が、乳酸菌(ブルガリア菌20388株/橋本さとしさん)に見守られながら、ブルガリア菌への推し活に勤しみつつ、新人広報ガールとして奮闘していくお仕事+推し事ドラマとなっています。

この度、主人公の朋太子由寿を演じる鞘師さんにインタビュー。
地上波連ドラ初主演への思いを聞きました。

「地上波連ドラ初主演」のギラギラさに戸惑いも…「素直に嬉しい気持ち」

――今作で地上波連ドラ初主演となる鞘師さん。最初に「主演」と聞いた際、どのような気持ちになりましたか?

「地上波連ドラ初主演」というギラギラした文字面に戸惑ってしまいました(笑)。グループ(モーニング娘。)を卒業してからソロ活動を始めて、ありがたいことにお芝居の仕事もいただけるようになり、さらに主演を務める機会まで。素直に嬉しい気持ちになりました。

――座長にプレッシャーはありませんでしたか?

しっかりしなきゃ、という思いはありました。これまでの現場では先輩方が気を使って話しかけに来てくださったので、今回は自分から行ってみようと。現場に入る前は本当に緊張したのですが、始まってみるとスタッフさんも共演者の皆さんも本当に素敵ないい方ばかりで。なんの心配もいりませんでしたね。

――主人公・朋太子由寿役の印象、また演じてみていかがですか?

老舗食品メーカーの株式会社「明和」で働くことになり、岩手県から出て来たばかりなのに人事から大阪勤務を命じられ、かと思ったらまた東京に転勤になり……と、目まぐるしく展開しますよね(笑)。でも由寿はすごく真面目で、言われたことに対して一生懸命向き合うし、真っすぐとした芯を持っていることが言動・行動から感じられるステキな女の子だと思いました。演じていて何度も「なんてステキな人なんだろう」と思う瞬間がたくさんあって、そんな姿に私自身も背中を押されています。

――由寿とご自身とで、共通点はありますか?

私は12歳の時にこの芸能界に入ったのですが、その頃の私もこんな風に目の前のことに一生懸命取り組んでいたなと思い出しました。憧れの先輩と一緒にお仕事ができる喜びだったり、壁にぶち当たって心が折れそうになったり……。その瞬間に感じた気持ちは、私にとって絶対に忘れたくないものなので、由寿はその大切な初心を思い出させてくれました。

――物語の印象も聞かせてください。人間以外にも、乳酸菌が登場するという異色のドラマですが……

本当に不思議ですよね(笑)。でも、乳酸菌が登場するという部分はファンタジーなのですが、お話自体は視聴者の皆さんの生活にも結び付く部分が多いと思いました。由寿が成功して大社長になる話ではなく、日々少しずつ成長していく姿に勇気をもらえる作品になっているので、視聴者の皆さんも共感して見ていただけると思います。

「同じ時代を語れる」生駒里奈は“よいお姉ちゃん”

――物語では、橋本さとしさん演じる乳酸菌の存在が異彩を放っています。ビジュアルも妖精風に仕上がっていますが、初めて見た時の感想は?

橋本さんのかっこよさ・ダンディさがあってこそ、あの可愛らしさを演出できるんだなと感じます。作中、高らかに歌い上げるように台詞を言われていたり、自由奔放に動き回ったりしている姿を見て「かわいい!」と思う瞬間がすごく多いです。由寿は乳酸菌の存在に気付いておらず、会話はできないのですが、私自身としては橋本さんがずっと側にいるのを感じているので、見守られているという安心感が役作りにも繋がっています。

――逆に、役作りする上で難しいと感じた部分は?

役作りではないのですが、撮影中に笑ってしまうような出来事が多々ありました。由寿には乳酸菌が見えていないんですけど、由寿が話したことに対して乳酸菌はこの距離(顔と顔がくっついてしまいそうな近距離)で返したりするから、それをガン無視しなきゃいけないというシチュエーションに笑ってしまうことがありました(笑)。これは私だけじゃなくて、明日海りおさん(緑川逸美役)と生駒里奈さん(飯野朝子役)も。「(乳酸菌を)見てはいけないのに見ちゃう」と苦労されていました(笑)。

――そんな明日海さん、生駒さんとの共演の印象も聞かせてください。

明日海さんは、一挙一動が本当にかっこいい! 明日海さんじゃないとこんなかっこいい表現にならないんだろうなと思う瞬間がたくさんあって、でも乳酸菌を見て笑ってしまうというお茶目でかわいいギャップもあって、本当に大好きです。

生駒さんは、私と同じくアイドルグループ出身で、田舎から出て来て活動していたという共通点もあり「色々大変だったよね」「東京ってすごいところだよね」というお話をしました。同じ時代を語れるよいお姉ちゃんのような存在で、連絡先を交換して、今度一緒にご飯に行く約束もしちゃいました。

――作品にちなんで、鞘師さんの“推し”を聞かせてください。

食品サンプル推しです。今流行っていることもあって、カプセルトイの種類がすごく増えているんですよね。撮影に協力いただいている明治さんのお菓子の食玩もあって、見つけると(ガチャガチャを)やってしまいます。最近テンションが上がったのは、楽屋弁当のカプセルトイ。どうしても全種類欲しくて、発売元の通販サイトを見たら全種類パックが売っていたので買っちゃいました(笑)。

――最後に、ドラマを楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

私演じる由寿が、たくさんの困難に巻き込まれながら、それに立ち向かっていきます。彼女の成長を親のように見守ると同時に、見ている側も「頑張ろう」と思えるような作品に仕上がりました。寒い季節ですが、このドラマを見て心が少しでも温まってくれたら嬉しいです。

(取材・文:米田果織、撮影:藤田ヒデ)

《衣装協力リスト》
NAKAGAMI(NAKAGAMI Laboratory Co.,Ltd/050-1157-2902)
ADIEU(BOW INC/070-9199-0913)

《スタッフクレジット》
スタイリスト:「藤本大輔(tas)」
ヘアメイク:「イワタユイナ」

<第1話あらすじ>
就活中に、ヨーグルトを題材にした創作小説にハマった朋太子由寿(鞘師)は一年後、株式会社明和に入社する。辞令で大阪支店へと配属になり、地元岩手にしか住んだことがない由寿は困惑しつつも新天地・大阪での生活をスタートさせる。先輩社員の金城剛(水間ロン)と共に担当先のスーパーに営業しに行くが、慣れない仕事と環境にドッと疲れが溜る由寿。

その翌日、競合会社の配送トラックが事故に巻き込まれ、物流網がストップしていると金城から緊急連絡が…?!

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