入来茉里&白石隼也が夫婦役!切磋琢磨してきた仲ならでは「やりやすい部分が多かった」

公開:
入来茉里&白石隼也が夫婦役!切磋琢磨してきた仲ならでは「やりやすい部分が多かった」

1月10日(水)からスタートするDRAMA ADDICT『蜜と毒』(BSテレ東ほか、毎週水曜深夜24:00~)。本作は、柏屋コッコによる電子コミック「蜜と毒~逆恨みの復讐」を、入来茉里さんと白石隼也さんをダブル主演に迎えて実写ドラマ化。

仕事熱心な夫を支える理想的な妻でありながら、夫の不倫に気づき、自身も社内の若い男性と不倫関係になってしまう小坂マチコを演じる入来さんと、マチコの夫で、若い女性と不倫関係になってしまう小坂亮平を演じる白石さん。

入来さんと白石さんは同じ事務所で、デビュー時期も近く気心が知れた相手だといいます。そんな二人の関係性だからこそのトークが展開されました。

同期入社で切磋琢磨してきた仲だからこその関係値が芝居に活きた!

――不倫がテーマの物語ですが、原作や台本を読んでどんな印象を持ちましたか?

入来:不倫をテーマにしたドラマって結構あると思うのですが、ダブル不倫の相手が、結構とんでもない正体を晒していくという展開はあまり見たことがないなと思ったので、単純に楽しそうだなというのが最初の印象です。

白石:不倫がテーマと聞いて、昼ドラ的なドロドロをイメージしたのですが、まったく違って(笑)。お互い不倫した相手がサイコパスだったというのが、ちょっとホラーチックで面白いなと思いました。

――それぞれが演じるマチコ、亮平というキャラについてはいかがですか?

白石:亮平はすごく亭主関白というか、妻にも「亮平さん」と呼ばせるぐらい偉そうなのですが、結構バカなところもあって……。本当にダメな奴で、視聴者も見放してしまいそうなキャラなのですが、どこか救いがあるというか、可愛らしいところもあって「しょうがないな」と思えるような部分を作っていけたらなと思っています。

入来:マチコは家庭に対する理想が明確なキャラクター。それが亮平の不倫によって崩れ去ったあと、彼女が決断していく姿が描かれている作品なんですよね。母性があって優しい性格である一方、ちょっと優柔不断に見えてしまうところもある。今回は亮平にも、不倫相手の大塚にも翻弄されていくキャラなので、そういった部分を丁寧に演じていきたいなと思いました。

――お二人は事務所も一緒で年齢も同じですよね。微妙な距離感の夫婦を演じるのはどんなお気持ちでしたか?

入来:私たちは仕事を始めた時期も一緒で、10代のころから知っているんです。もう出会ってからは16年ぐらい。今回の設定が結婚13年目の夫婦なので、時間の密度は違いますが、役柄とは近い関係性なんです。

白石:共演も3度目ですし、そういう元々の関係値があったので、やりやすい部分が多かったです。台本を読んでもマチコはちゃんと入来さんを想像できたし、入来さんがどういう芝居をしてくるのかも分かるので。その意味では非常に助かった部分は多かったです。お互い「このシーンはどうしようか?」みたいなことも本番前に直接話せましたしね。

入来:やっぱり13年目の夫婦という設定のなか、初めまして……だとなかなか難しいと思うんです。だから私もすごくやりやすかったです。

白石:ただキスシーンなどのシーンは笑いがこらえられなくなりました(笑)。

入来:こらえられないのは、そっちだけです!

白石:やっぱり照れくさいですからね(笑)。

入来:白石さんが照れると、こっちもつられて恥ずかしくなっちゃうんですよ。ああいうシーンは素に戻っちゃいけないのよ!

白石:やっぱりそういうシーンは二人の関係値が邪魔になってしまいますね。

「地雷女」と「粘着男」に感情移入は出来るのか!?

――亮平が不倫する小鳥遊優梨子(大谷凜香さん)は「地雷女」、マチコが不倫する大塚圭介(柾木玲弥さん)は「粘着男」とかなりの衝撃キャラですね。

入来:いや本当にすごいです(笑)。鳥肌が立ったり、本当にビクってなったりしました。

白石:本当に4人の憎しみ合いというか、かなり強烈なシーンが盛りだくさんなのでぜひ楽しみにしてほしいです。

入来:本当に普通の不倫ドラマだと、ここまで不倫相手が夫や妻に接触してくることってないじゃないですか。常識を超えた異常性がすごいです(笑)。

――粘着したり暴走したりしてしまう気持ちは理解できますか?

白石:肯定はしませんが、誰しも一歩間違えば、ここまで相手に固執してしまうことってあるのかも……ということは理解できます。確かにやっていることはとんでもないですが、人ってそういうところがあるのかなと。

入来:私はそこまで……。

白石:愛したこともないし、愛されたこともない?(笑)。

入来:いや、そこまで言わないでよ! でもまあ、確かにそこまで人に対して愛情をぶつけたことはないかもしれませんね。

白石:でも結構分かるんですよね。決して自分にそんな感情がないか……というと否定できないかもしれない。愛なのか、独占欲なのかは分かりませんけれどね。

入来:独占欲かぁ……私はあまりないかもしれませんね。

白石:でも今回の4人は、胸の内にあるちょっとドロッとした部分を包み隠していない、とても人間らしくて面白いキャラクターですよね。やっていることは過激だけれど(笑)。

入来:確かにエンターテインメントとして楽しんで見ることができると思います。

――カロリー高めの現場ですか?

入来:そうですね。私はこういうジャンルの作品が初めてなので、かなり高カロリーだなと感じています。特にクランクインから大塚とのシーンから撮っていたので、毎日追い詰められていたので、余計そう感じるのかもしれません。

白石:僕も不倫ドラマみたいなものは初めてなのですが、なんとなく僕の世代の周りの人間に亮平みたいな奴が結構いるので、そういうのを参考にしながら、自分の中では面白おかしく演じています。こんな愚かな人間を演じることができるのは、楽しいです。

2024年の抱負は?

――入来さんは本作が連続ドラマ初主演となりますが、どんな思いで現場に入ったのですか?

入来:お話をいただいたときは、まだ原作を読む前だったのですが、単純に嬉しかったんです。即決しました。こういう役で自分が初主演をできるというのは、とてもいいタイミングかなと。愛憎って表現するのはとても難しいことだと思っているので、あまり経験がない恋愛ドラマに主演としてチャレンジできるのは、すごくありがたいなと思ってクランクインしました。

白石:人生経験を積んだ入来さんがどんな芝居を見せてくれるのかも楽しみでしたし、一緒に頑張っていきたいなと思っています。

――2024年のスタートとなる作品だと思いますが、どんな年にしたいですか?

白石:僕らは同い年で2024年は34歳になるのですが、30代に入って、僕は何かすごく中途半端だなと感じるようになったんです。結構童顔なので、(役柄で)新人の会社員とかが多いんですが、実年齢は30代で、どっちつかずだなと。でも最近少しずつ、30代の風情を出せるような役をいただくことが増えてきて、今回も38歳と実年齢よりも上の役なんです。なので30代半ばから後半に向けて、もっと大人な役にも挑戦できるようになっていきたいです。

入来:私も今回の役を演じることで役の幅が広がるのでは……という期待があります。10代からこのお仕事をさせていただいていますが、自分で自分のこと色気があると思ったことはないんです。だからこそ、今回の役はとても大事だなと思うので、さらに2024年は、これから先を見据えて、いろいろインプットできる年にしていきたいです。

(取材・文:磯部正和 撮影:藤田ヒデ))

《スタッフクレジット》
【入来茉里さん】
ヘアメイク:小堀香澄
スタイリスト:西脇智代
◆衣装クレジット
ワンピース
UNT MARIE'S
ピアス、ネックレス
Loni
クレジット・問い合わせ先
〒141-0031 東京都品川区西五反田 7-22-17TOC ビル 7F 5 号
株式会社 アンティローザ

【白石隼也さん】
◆スタッフクレジット
ヘアメイク:里吉かなで
スタイリスト:村瀬昌広
◆衣装クレジット
スーツ:KAZUKI NAGAYAMA
スニーカー:MIHARA YASUHIRO

<第1話あらすじ>
小坂マチコ(入来)は仕事熱心な夫の小坂亮平(白石)を支える良き妻として一軒家に夫と二人で暮らしていた。最近復帰したパート先の女性社員からは疎まれていたものの、後輩・大塚圭介(柾木玲弥)のフォローを得つつ、仕事も家庭も順調だと思っていた。しかしそんなマチコの周辺に不可解なことが起こり始める。家に突然やって来た謎の女。そして、その女と同じ甘い香りがする夫。亮平の不倫を疑い始めたマチコは、自身も後輩の大塚と……。

画像ギャラリー