桐谷健太「深みが増した」5年ぶりの共演で気付いた瀬戸康史の変化とは?

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桐谷健太、瀬戸康史
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桐谷健太、瀬戸康史

桐谷健太さんが主演を務める金9ドラマ『院内警察』(フジテレビ系、毎週金曜21:00~)が、2024年1月12日に15分拡大SPで放送スタートします。

2021年より青年漫画誌「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中の「院内警察 アスクレピオスの蛇」を原作とした同作は、日本ではまだなじみの薄い“院内交番”を舞台に、元警視庁捜査一課刑事の主人公と天才外科医の“正義”がぶつかり合う様を描く医療エンターテインメントです。フジテレビ連ドラ初主演となる桐谷さんが本作で演じるのは、プロファイリングスキルと抜群の記憶力を駆使しながら院内の不正監視や秩序を守る院内刑事・武良井治(むらい・おさむ)。また、孤高の若き天才医師・榊原俊介(さかきばら・しゅんすけ)役で、桐谷さんと連続テレビ小説『まんぷく』(2018年、NHK)以来約5年ぶりの共演となる瀬戸康史さんが出演します。

“刑事モノ×医療モノ”という2大王道ジャンルのハイブリッド作品として注目を集める本作の放送を前に、桐谷さんと瀬戸さんに作品の見どころなどをお聞きました。

桐谷健太、瀬戸康史
桐谷健太、瀬戸康史

「お疲れ様」の代わりにグータッチ

――撮影中とのことですが、意気込みや作品への手応えなどありましたら教えてください。

桐谷:もちろん、どの作品に対しても意気込みを持って撮影に入るんですけど、この武良井という役は、とても役者冥利に尽きる役だなと思っています。今までと違った一風変わった役でやりがいを感じるんです。クランクインして少し経ちますが、今撮っているのはまだ第1話と第2話。そんな中、いろいろな役者さんたちと共演させていただいて、一人ひとり生き生きとした個性豊かな役ばかりで、それをみなさんがリアリティを持って演じてくれている。この後、編集などで作品がブラッシュアップされていったらと考えるとすごく期待できる作品だなと思います。

瀬戸:舞台でも映像でも最近はコメディが多く、場を明るくするような役が多かったんですけど、今回は簡単に言うとシリアスで、謎を秘めたような役どころなんです。演じているのも楽しいですし、作品に対してもこれからどうなっていくんだろうという期待が持てます。僕はまだ一人のシーンが多くて、桐谷さんとくらいしか絡めていないんですけど、これからいろいろな共演者の方達とどう絡んでいくのか楽しみです。完成したものを早く見てみたいです。

――桐谷さんと瀬戸さんは、バチバチと対決し合う関係性を演じます。現場であまり和気藹々とせず、距離感を取ったりなど、工夫をしているところはありますか?

瀬戸:全く話さないとかはないですけど、なんか気にしていない部分で距離感があるように感じますね。無意識にそうしているのかもしれません。

桐谷:二人で向き合うようなシーンがあるんですけど、それもまだ撮影したものは数少ないんです。待ち時間は結構喋りますけど、いざ、現場で芝居のステージに上がってからはあんまり前みたいに喋らなくはなりました。意識して喋らないでおこうとか、そういうことではないんですけどね。そういうモードではないというか、お互い役に集中しているんでしょうね、この間も「お疲れ様」というよりお互いグータッチで「オッス」みたいにやってたなって(笑)。今までそんなことしたことがないですよ。

瀬戸:そうそう。グータッチしてましたね(笑)。

桐谷:大事な1話のクライマックスのシーンを屋上で撮っていたんですけど、それが終わるとなんか、いつもだったらもっと違う感じで挨拶するんでしょうけど、今回は無言で二人でグータッチ……。

『院内警察』第1話より
『院内警察』第1話より

瀬戸:別世界の二人みたいでしたよね(笑)。

桐谷:無意識なのか、意識的なのか、あえて役の距離感のために一線を越えないというか、そういうのがあるのかもしれないです。

――今回は原作のある作品です。原作の有無で、演じる意識が変わることはあるのでしょうか?

桐谷:僕は原作もの、例えば漫画原作の作品はたくさんやらせていただいていて、原作というのは作品の元だと思っています。原作を読ませていただいて、脚本をもらった時にまた違った世界観になっていることもある。だからあまり原作に縛られないようにはしています。作品によっても変わりますけど。外見からそのまま似せていくこともあれば、例えば『ROOKIES』(TBS系)だと、(原作とは)服装や髪型もまったく変えてやっていたんです。原作は参考と設計図にしながらも後は自分の直感や感覚の方を大事にしていきたいなというのが自分の場合は強いかもしれないです。

瀬戸:僕もほぼ同じです。そこに縛られてしまうと僕が演じる意味みたいなものがよくわからなくなるので。演じる責任を感じて撮影しなければいけないと思うので、(原作は)もちろん参考にはさせていただきます。僕も原作も好きなんですっていうのが伝わればいいなと思って演じています。

『院内警察』第1話より
『院内警察』第1話より

桐谷健太&瀬戸康史、お互いの推しキャラは?

――第1話の見どころを教えてください。

桐谷:患者さんのストーリーもあれば、武良井のストーリーもあって、榊原のストーリーもあるんです。いろいろな側面のあるドラマだと思っていて、1話完結として終わる部分もあるけど、武良井と榊原の、ある種の対立という関係性はずっと続いていく。それがどうなっていくかも見どころだと思います。でも、第1話の見どころは全部だと思ってほしいですね。見終わった人が心に残った部分がその人の見どころになるような作品だと思うんです。人によっていろいろ感想や捉え方が違うという作品になるだろうなと思っているんです。過去を抱えていたり、逆境を乗り越えている人であったり、まだそこにいる人であったり、いろいろな人が出てくる作品で、共感の仕方は人それぞれだと思います。特に生と死の話でもあるので、見終わった後にどこがよかったか僕らに教えてほしいですね。

瀬戸:本当にいろいろな登場人物がいるんです。1話で全部わかるわけではないので、それぞれの視聴者の「この人推しで見よう」という人物を見つけてくれたら嬉しいなと思います。個人的にですが、僕は武良井さんが好きです。なんかこういう主人公が好きというか、スーパーヒーローでいうとアイアンマンみたいな感じなんです。正義のヒーローなんですけど、格好よすぎない泥臭いところがあったり、必死になりすぎて格好悪いところも見せてしまったりする。そういう高嶺の花すぎない主人公が僕は大好きなんです。武良井さんはまさにそう。僕は榊原ですけど、武良井さんを応援しています。

桐谷:ありがとうございます。ダークーヒーロー感もありますしね。僕の推し? みんな本当に素敵なんですよ。康史も全然今までの感じと違いますし、榊原ってやっぱり、そんなに多くを語らない分、見せ方は綱渡りのような部分があると思うんです。そこを鋭く突いてくるようなところがあって、すごく一緒にやっていて楽しかったです。現場で喋ることなくお芝居だけをやっていて、だからこそ最後はグータッチになったわけですけど、そういう感覚がすごく楽しかったので、榊原はやっぱり推しです。他にもワンシーン、ツーシーンくらいしか出てこない人もいるんですけど、その人たちも面白いんです。院内交番をバカにする役の人がいたんですけど、本当にバカにするような言い方をしてきて……(笑)。そのキャラクターも面白かったし、いろいろな患者さんや看護師さんも出てくるので、推しになりそうな人は他にもたくさんいますね。

『院内警察』第1話より
『院内警察』第1話より

――共演は5年ぶりということですが、一緒に演技をしてみて、お互い役者としての変化を感じる部分はありましたか?

桐谷:5年前の役とは全然違うからね(笑)。

瀬戸:桐谷さんは演じる役で、無理な役ってあるのかなって思うほど、なんでも演じれそうな感じがします。今回もすごく難しい役じゃないですか。でも桐谷さんから地続きでやっている感じがしてすごいなと思うんです。もちろんいろいろ考えて演じてらっしゃると思うし、苦労されている部分もあると思うんですけど、“この線超えたら武良井になれます”みたいなものを桐谷さんから感じるんです。そのくらいナチュラルに武良井を演じられている気がします。

桐谷:この上ない褒め言葉ですね。今日はこれでもう取材を終わりにしたい気持ちになりました(笑)。ホカホカした気持ちを持って家に帰りたいです(笑)。

瀬戸:でも、本当にそんな感じがするんです。

桐谷:榊原という役を無表情でずっとやれるかというと、人によっては違うと思うんです。無の向こうに見える有というか。何かがあるからそういう状態になったんだっていうのを康史はしっかりと作ってきたのかなって感じが僕はしました。偉そうなことは言えないですけど、一緒に演技をしていて嬉しくなりましたよね。ここから康史と最終話まで、どうなるかはわからないですけど、しっかり戦っていけるというか、切磋琢磨していけるというものを感じたんです。5年前は、今ともちろん全く違うし、今は自分自身も変化していますし、でも、康史の芝居を見て、俺は正直、軽さがないなって。何か経験して、それはもしかしたらお子さんができたことで、康史の役者としての深みが増したのかなと想像しています。芝居はそういうものがやっぱり出るんです。だからちょっと嬉しかったです。5年ぶりの僕らの共演も、見どころの一つとしてぜひ楽しみに見てほしいです。

(取材・文:名鹿祥史)

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