福田麻貴&八木勇征、本読み段階から掛け合いバッチリ!監督からの異例の要望とは?『婚活1000本ノック』インタビュー

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福田麻貴、八木勇征
福田麻貴、八木勇征

福田麻貴さん(3時のヒロイン)が主演を務める水曜ドラマ『婚活1000本ノック』(フジテレビ系、毎週水曜22:00~)が、1月17日にスタートします(初回は15分拡大スペシャル)。

本作は、これまで“女子会”や“婚活”といった女性目線の作品を多く手がけている南綾子氏の同名小説(新潮文庫刊)が原作。新型コロナウイルスでの自粛期間を経て、コロナをきっかけに“婚活”をする男女が増え始めたと言われている昨今。「合コン」や「婚活パーティー」だけでなく、「婚活アプリ」や「オンラインデート」など出会う方法も時代とともに変化。ますます婚活市場は活発になっており、世はまさに婚活戦国時代! 本作は世の人々の“心を揺れ動かすこと間違いなし!”の失敗だらけを笑い飛ばす婚活コメディドラマ。

この度、主人公・南綾子役の福田さん、そして綾子のバディとなる幽霊・山田クソ男(お)役の八木勇征さん(FANTASTICS)にインタビュー。初共演となるお互いの印象や、「婚活成功」と「成仏」を目指すキャラクターにちなみ、2人が芸人/アーティストを目指したきっかけの出来事などを聞きました。

八木勇征、福田麻貴
八木勇征、福田麻貴

福田麻貴、八木勇征のイケメンフェイスに「見慣れない」

――今作でドラマ初ヒロインを飾る福田さん。ヒロインが決まってのお気持ちは?

福田:「ヒロインです」と言われてもう2か月が経ちましたが(※取材時)、今日のように取材を受けていても「ナニコレ? 私今、何してんだろう?」と実感が湧きません。しかし、原作や脚本を読んで、演じる綾子と私のパーソナリティが似ていると感じたので、きっとご覧になる方には納得してもらえると思います。監督からも「ほぼ福田さんの標準語版でいける!」と言われました(笑)。それくらい綾子と自分に共通点がありすぎて、役作りをしなくてもいいほどでした。

――八木さんも幽霊役は初挑戦。どのように演じようと思いましたか?

八木:幽霊役もですが、“山田クソ男(お)”っていう名前からもうインパクトがすごいですよね(笑)。名前に印象が引っ張られてしまいそうですが、原作や脚本を読み進めていくと、どこかピュアで憎めないキャラクターだと感じました。彼の裏表のないところに惹かれて、そんな魅力的な役を演じられることが嬉しいです。たくさんの方に支えていただきながら、スーパーポップな幽霊を一生懸命演じたいと思います!

――おふたりは初共演ということで、お互いの印象を聞かせてください。

福田:八木さんは、すごくフラットな方。FANTASTICSの中島颯太くんから「天然」で、「話がかみ合わないかもな~」と言われていたのですが、ちゃんとかみ合うし、飾っていない雰囲気がステキ。自然体で、話しやすいです。ただ、顔がイケメンすぎてまだ見慣れない(笑)。しっかり見てしまうと「かっこいい~!」ってなっちゃいます(笑)。

八木:僕も颯太から話を聞いていました。また、少し前に三浦翔平さんとご飯を食べに行ったのですが、その時に福田さんの話を聞いて。翔平さんが開いたご飯会で「イケメンおらんのかい!」と言ったと聞いて、面白い人だなと思いました(笑)。

福田:その時は口に出してないよ! 翔平さんからご飯のお誘いが来て、かっこいい人がいると思って行ったら芸人しかいなくて(笑)。その時は声には出さなかったのですが、後日トーク番組でその話をした際に「イケメンおらんのかい!」と言ってしまいました(笑)。

――芸人/アーティストとしても活躍するおふたりですが、もともと抱いていたお互いの印象は?

福田:アーティストさんなので、フリートークしているところを見る機会がなく、勝手にクールな印象を持ってしまっていました。しかし実際に会ってみると、結構砕けた方なんだなと(笑)。

――中島さんからは、「天然」以外の印象は聞いていなかったのですか?

福田:「いい子だよ」って(笑)。

八木:「いい子」!? あいつ、俺より年下なのに!(笑)。

――(笑)。八木さんはいかがですか?

八木:僕は福田さんのご活躍をよくテレビで拝見していて、「グイグイしゃべる人」という印象を持っていました。だから、きっとドラマの現場でも一方的にワーッと話しかけてくるんだろうなと思っていたら、全然違っていて。僕の話をしっかり聞いて、面白い返しもしてくれる聞き上手な方という印象に変わりました。

福田:イメージが変わってよかった(笑)。

――綾子と山田の掛け合いがストーリーの肝になってきますが、お芝居について話したことは?

福田:2人で話したことはないのですが、本読みの段階で監督から「前半のまだそこまで仲よくない時から、掛け合いがバッチリすぎる。心の距離を離してほしい」と言われました。初共演ですが、意外と掛け合いが上手くいっちゃったんですよね(笑)。

八木:まだ本読みしかしていないので、実際に動きがつくのが楽しみになりました。きっと、本番ではより想像が膨らんで掛け合いにも変化が生まれると思うから。視聴者の方にも、2人の掛け合いをポイントとして見ていただきたいです。

八木勇征、福田麻貴
八木勇征、福田麻貴

――クランクイン前ということで、「今のうちに言っておきたいこと」はありますか?

福田:八木さんではなく、マネージャーさんに言っておきたいのは「プライベートで手を出そうと思っていないので、安心してほしい」ということですね。そんなパブリックイメージがありますが、ちゃんとわきまえているので(笑)。

芸人/アーティストを目指すきっかけとなった出来事

――「婚活」がテーマのドラマということで、おふたりの婚活に対するイメージを聞かせてください。

福田:年齢的に身近な言葉になってきました。昔は流行りの1つだと思っていたけど、今やみんなが普通にしていることですしね。とある番組でマッチングアプリに登録したことがあるのですが、コミュニティから共通の趣味の人を探すのが楽しかったです。プライベートでもやってみたいけど、まだ決心がつかない。相方は実際に活用していて、何人かと会っているみたいです。

八木:僕にとっては、まだ身近ではないです。でも、共通の趣味を持っていたり、自分の知らないところから現れたりするドキドキ感はいいですよね。いい刺激になりそう。

――相手に求める条件はありますか?

福田:お酒を飲める人じゃないと難しいと思うことは多いです。一発目のデートで何をしたらいいかわからないから、そこがマストですね。

八木:料理を作ってくれる人。自分がまったく作れないわけじゃないのですが、作ってもらえるのは嬉しいです。

――綾子は「婚活成功」、山田は「成仏」という目標を持っていますが、おふたりが芸人/アーティストを目指したきっかけの出来事を教えてください。

八木:それ、聞きたいです。なんで芸人さんになろうと思ったんですか?

福田:家族全員が面白いという家庭で育ったので、小さい頃から「面白いが正義」だったんですよね。なので自然とお笑い芸人を目指すようになったのですが、母に「恥ずかしいから」という理由で反対されて。吉本のタレントコースに入り、アイドルグループに所属しました。そこで歌ったり踊ったり、時々ネタをやったりしていたところ「5upよしもと」(吉本のお笑い専門劇場)にいる“作家四天王”と呼ばれている人から「グループから抜けて、劇場でお笑いをやろう」と誘われたことをきっかけに、お笑い1本で行こうと決めました。

八木:四天王に選ばれるのはすごいですね!

福田:女芸人を盛り上げたいという劇場の思いもあったみたいなのですが、声を掛けられたことが自信に繋がりましたね。

八木:僕は、中学を卒業する際の3年生だけのレクリエーションで歌い、たくさんの人から「めちゃめちゃよかった」と言ってもらえたことがきっかけです。自分が歌うことでこんなに大勢の人が喜んでくれるんだと、アーティストに興味を持ち始めました。ただ、大学に行きながらパーソナルトレーナーとして働いていたこともあって、夢に向かって進む決断がなかなかできなかったんです。そんな中、友人から「FANTASTICSのボーカル決めるオーディションがあるよ」と連絡があり、受けてみようと思って今に至ります。

――ありがとうございます。最後に、本作の見どころをお願いします。

福田:原作を読んで、とても面白い作品だと思いました。女性は共感できるし、男性から見ると「女性ってこんなこと思っているんだ!」という驚きがあると思います。ポップなコメディの中に、生々しさ、そして痛々しさも含んでいるので、見ているだけでいろいろな感情を体感できるのではないでしょうか。

八木:原作は口調が関西弁なのですが、ドラマでは標準語になっています。関西弁とはまた違う形でキュンキュンするところもあるし、直接心に響く言葉もある。メッセージ性のある言葉をしっかり視聴者の皆さんにも届けられるように頑張ります。笑って、泣けて、共感できるので、水曜22時が週に1度の楽しみになればいいなと思っています。

(撮影・取材・文:米田果織)

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