『いちばんすきな花』1話先行レビュー!多部未華子、松下洸平ら演じる4人の男女が直面する“友情”と“恋愛”の物語

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『いちばんすきな花』1話先行レビュー!多部未華子、松下洸平ら演じる4人の男女が直面する“友情”と“恋愛”の物語

多部未華子松下洸平今田美桜神尾楓珠の4人が“クアトロ主演”を務める木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~)が、10月12日に20分拡大SPでスタート、及び、民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」で無料リアルタイム配信される。放送に先駆け、第1話を先行レビューする(以下ネタバレが含まれます)。

社会現象とも呼ばれた『silent』(2022年10月期)の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作。“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”が丁寧に描かれる。

潮ゆくえ(多部)は新潟から上京し、妹と暮らしながら学習塾の講師として働いている34歳。子供の頃から人間関係を構築するのに頑張りすぎて、本音を出せず居心地の悪さを感じていたのだが、唯一、赤田鼓太郎(仲野太賀)とだけは“頑張らなくていい”気楽な友人関係を築けていた。しかし赤田の結婚が決まり、結婚相手が女友達の存在を良く思わなかったことで、その友情は一気に破綻。ゆくえは赤田から「もう会わない」と別れを告げられてしまう。

そんな中、偶然立ち寄った花屋で店主からおつかいを頼まれたゆくえ。それを聞き入れ、ある家を訪ねると、家主の春木椿(松下)と出会う。さらに玄関前で、偶然にも幼馴染・佐藤紅葉(神尾)と再会。そして、椿の忘れ物を届けに来た美容師・深雪夜々(今田)も加わり、4人は椿宅で奇妙なお茶会を開催することに。

そこで話す中、4人それぞれが「唯一心を許せた異性の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった」(ゆくえ)、「結婚を考えていた彼女を、彼女の男友達に奪われた」(椿)、「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」(夜々)、「友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」(紅葉)と、“友情”や“恋愛”にまつわる人間関係で悩んでいることがわかり……。

まったく違う人生を歩み、異なる考え方を抱く彼らが出会うことで、本作のテーマに向き合っていくストーリー。誰しも一度は考えたことがあるかもしれない「男女の間に友情は成立するのか?」ということ。第1話では4人の境遇、それにより生まれた“友情”と“恋愛”に対する思いが明らかとなったが、これからどう変化していくのか。今後の展開にますます期待が高まる初回となっていた。

なお、TVerでは『いちばんすきな花』放送を記念して、『silent』の第1話~第3話などが期間限定で無料配信中。TVerの見逃し再生回数歴代記録を更新した同作を、是非この機会に堪能しよう。