篠原涼子&山崎育三郎、念願の初共演「ちょっと照れもありますが…」『ハイエナ』

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篠原涼子&山崎育三郎、念願の初共演「ちょっと照れもありますが…」『ハイエナ』

篠原涼子さんと山崎育三郎さんがW主演を務めるドラマ8『ハイエナ』(テレビ東京系、毎週金曜20:00~)が10月20日にスタートします。

本作で篠原さんが演じるのは勝つ為なら手段を選ばない型破りなアウトロー弁護士・結希凛子。一方、山崎さんは、国内最大手弁護士事務所の若きエースとして活躍する弁護士・一条怜を演じます。そんな正反対な2人が、とある訴訟事件で対決することになり……。

プライベートでは長い付き合いがありながらも、念願の初共演となる篠原さんと山崎さん。2020年に放送された韓国ドラマの日本版リメイクとして注目を集める本作への意気込みや、演技プラン、さらには気分転換の方法について聞きました。

――まずは出演が決まったときのお気持ちをお願いします。

篠原:韓国の『ハイエナ』を見ていて、すごく面白い作品だなと思っていたので、お話を伺ったときには嬉しかったです。「キャラクターはちょっと違う雰囲気でできたらいいな」「どう演じようかな」と考えるのも楽しかったですし、もともと知り合いの育三郎さんと一緒にやれるというのも新鮮だなと。ちょっと照れもありますが、頼りがいがあるので撮影がすごく楽しみです。

山崎:自分も韓国版を見させていただいて、作品自体が面白くて、あっという間に見終わってしまいました。僕は舞台では常に誰かに恋していますが(笑)、ドラマではあまりそういう役どころはなかったので、すごく楽しみです。またご一緒するのは自分が若いときから良くしていただいている涼子さんということで、安心感もありますし、2人だから出せる関係性を楽しみながらやりたいなと思いました。

――撮影では、特にどんなことが楽しみですか?

篠原:前々から「育三郎さんとお仕事したら、どんなセッションができるかな」と想像することもあったので、それが現実になることがまずは楽しみです。あとは「プライベートを知っている」と言いながらも、意外と本当のプライベートは知らないんですよ(笑)。なので、もう少し深いところのお話ができたらいいな、なんて思っています。

山崎:涼子さんは本当に優しくて、穏やかで、会うとホッとするというか、ぽわ~んとした雰囲気が流れているイメージしかなくて。仕事で“(俳優の)篠原涼子さん”になった瞬間を見たことがないので、涼子さんのスイッチが入る瞬間を間近で見られることがまずは楽しみです。それに涼子さんって、女優さんとして振り幅がすごくある方だなと思っていて。

篠原:期待するのはやめてー(笑)。頑張らなければ……。

山崎:いやいや(笑)。今回の役でもいろいろな面を見せていただけると思うので、全部が楽しみです。

――台本を読まれた感想は?

篠原:すごくスピード感がありましたね。爽快感があって、見ている方はきっと「よし!」とスッキリすると思います。物語を知っていても面白かったし、早く演じてみたいなと思いました。

山崎:僕もテンポ感がすごくいいなと思いました。リーガルドラマとして物語が進んでいく中に、“2人の関係性はどうなっていくんだろう”と気になる展開だったり、大きな敵に挑んでいくワクワク感だったり、エンタメとしていろいろな要素が詰まっていて、楽しみながら読みました。

――現時点で考えている演技プランを教えてください。

篠原:結希凛子はすごく強い女性で、「何でも食い物にしてやろう」という野生動物みたいなところはあるんですが、強いだけではなく弱さがあったり、傍らにとても切ない、人には言えない部分があったりするので、メリハリをつけてやっていけたらいいなと思います。まだ撮影に入っていないので、作品をやりながら、キャストの方々のお芝居を見て、どんどんキャラクターを膨らませていけたらと思っています。

山崎:一条怜は、仕事だけじゃなくワイン、美術、音楽と趣味も多様で、いろいろなことを極める完璧主義に見えるんですが、実はこの作品中で一番子供なんじゃないかなと思っていて。すごく純粋でまっすぐなゆえに傷つきやすくて、本当に繊細なキャラクターなのではないかなと。その彼が、結希凛子と出会うことでどんどん変わっていく姿もこの作品の見どころになってくると思うので、そういった繊細な部分や、人間臭いところもしっかり演じていけたらいいなと思います。あとは現場で皆様とお芝居する中で生まれることを大事にしながら、作品に挑んでいきたいです。

――演じる役に共感できますか?

篠原:共感できましたし、すごく入り込みやすかったです。「自分の中で思いを巡らせて、人には言えない」みたいな凛子の姿も描かれていますが、私自身、50年も生きているといろいろな経験をしていて、「人様には言えない、でも強く生きなきゃ」と思うような部分はあるので。私だけではなくて、世の中の人たちがこの作品をご覧になってくださったときに、きっと何か感じられるものがあるんじゃないかなと思います。

山崎:一条怜はピュアでまっすぐで、自分らしく生きている人。でも、それゆえ大人になったことで、いろいろなことを我慢したり、社会で生きていく上での葛藤がすごくあったりする人だと思うんですよね。それを受け入れながら大人になっていく、変化していくんですが、僕自身も「ずっと子供でいたい。大人になりたくない」というのを一つテーマとして生きているところがあるので(笑)、彼の変化したくない自分と、しなければいけない自分、というところの葛藤はすごく理解できますね。

――韓国版との違いや、日本版として意識していきたいところを教えてください。

篠原:日本版は、日本人が見たらすごくしっくりくる感じになっていますね。やはり同じ国なので、「ああ、わかる」という共感性もありますし。とは言っても、韓国版をリスペクトしていますので、韓国版の良さをきちんと大切に描こうとも思っています。韓国の『ハイエナ』を見ている方は、日本版を見て「同じところがあった」と楽しんでいただけるところも出てくると思いますし……いろいろと盛りだくさんですね。とにかく「すっごく面白いから絶対に見ないと損です! お願いします!」と書いておいてください(笑)。

山崎:(笑)。自分が演じる一条怜は、みなさんに与える印象がかなり違う気がします。日本版の方が繊細な男な気がしていて、彼が結希凛子に出会う中で変わっていく様は、また別物として見ていただいても良いくらいだと思うので、韓国版を見た方も、そうでない方も、これを一つの作品として、日本のチームで挑む『ハイエナ』を新鮮な気持ちで楽しんでいただきたいです。

――今回の作品で、ご自身にとって挑戦になりそうなことは?

篠原:弁護士役は初めてなので、楽しみながら“強い女性”を演じていきたいなと思います。なおかつ、リメイク作品もやったことがないので、いい意味で韓国のスパイスを取り入れながら、日本版として良い形で表現できたらと思っています。

山崎:毎回、どの作品も挑戦ではありますが、“憎しみと愛情”みたいなところのバランスは、どうなっていくんだろうとすごくワクワクしていますね。あとはやっぱり衝撃的な展開が多いので、その瞬間の“感じ方”がすごく大事になってくる気がします。「えっ!?」が起こったときの自分の受け方次第で、視聴者への伝わり方が変わってくるのかなと。

篠原:たしかに、衝撃的な展開だね。絶対に「続きが見たい!」って思うでしょ?

山崎:思います。よくできていますよね。

篠原:ズルいよね(笑)。

――怜は気分転換にコインランドリーに行きますが、おふたりは気分転換にどんなことをされていますか?

篠原:私はYouTubeでお料理動画や大食い動画を見るのがすごく好きなんですよね。あとは、スーパーの野菜売り場とか、お惣菜コーナーにいるのが好きです(笑)。YouTubeだと、最近は「はなわチャンネル」にハマっています。家族の動画で、おばあちゃんに癒やされるし、奥さんは料理上手で、息子さんがよく食べるんです。なので大食い番組を見ている感覚にもなれるし、私の好きなものが全部揃っているんですよね。はなわさんは、お酒を飲みながらお酒の紹介をしたりして。

――篠原さんもYouTubeをご覧になるんですね。

篠原:すごく好きです。寝る前に見たり、料理をしながら耳で聞いていたり。今はいろいろ面白い動画がたくさんありますよね。

山崎:ありますねー。実は僕も一緒で、YouTubeで料理動画を見ながら料理するのが好きなんです。

篠原:一緒!? 嬉しい嬉しい! 料理作るんだね。

山崎:そうなんですよ。コウケンテツさんとかのレシピ動画を見ながら、料理を作ったりします。昨日も「オクラとナスの炒め物」を作って、すごく美味しくできました。これを機に、一緒にYouTubeやりたいですね(笑)。

篠原:やってみたい! 番組でYouTube(チャンネル)を作ればできるかな?(笑)。『ハイエナ』っぽい料理を作るとか、2人でできたら楽しそうですね。

(取材・文:nakamura omame、撮影:松本理加)

<第1話あらすじ>
国内最大手弁護士事務所「S&J法律事務所」の弁護士・一条怜(山崎)は若きエースとして活躍。知名度も高く、学歴・収入・ルックス全て完璧。なのに恋愛が苦手で全く女性と縁がない。

大きな難事件で立て続けに勝訴している怜に対して、「S&J」代表の新海健一(高橋克典)は、新たに意外なミッションを提示する。大企業グループのドラ息子の離婚訴訟だ。不服そうな怜に対して新海は、「クリーン過ぎるのが、お前の弱点。弁護士として成長する為には、もっとグレーな経験を積め」と課題を出したのだ。

数週間後。午前4時のコインランドリーに入った怜は妖艶な女性(篠原)と出会う。それは完全なる一目惚れだった。その後再会を重ね、偶然にもお互いの趣味が合い意気投合。ついには恋人関係となるが……。

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