『真夏のシンデレラ』ついに神尾楓珠“匠”が告白!森七菜“夏海”&間宮祥太朗“健人”、皐月の余計な言葉で将来に暗雲?

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『真夏のシンデレラ』ついに神尾楓珠“匠”が告白!森七菜“夏海”&間宮祥太朗“健人”、皐月の余計な言葉で将来に暗雲?

これから夏休みを取る方、お疲れ様です!『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)9月4日放送の第9話は、蒼井夏海(森七菜)がようやく夏休みを満喫。水島健人(間宮祥太朗)と牧野匠(神尾楓珠)、安藤皐月(山崎紘菜)とともに東京でライブを見ることに。それにしても、この四人が揃ってしまって大丈夫か?

夏海の夏休み2023、ラストでまさかの告白が!

9月になってkoholaもサップ教室も閑散期。夏海は父親である亮(山口智充)の粋な計らいで、夏休みを取ることに。しかし、いきなり休みと言われてもやりたいことが見つからない。

スマホでやりたいことを調べるあたりが現代人っぽい。スマホはもはや記憶の外部装置なだけでなく、人間の思考を生み出す装置なのだ。

そして思いついたのが、気になるバンド(緑黄色社会)のライブに行くこと。しかし調べるとすでにSOLD OUTだった。

それを知った匠は、なんとかしてあげたいと考える。そこで夏海には内緒で健人にチケットの件を相談することに。そしてその相談を知った皐月が、チケットを四名分手配するという流れに至る。

匠→健人→皐月→夏海とやりとりがリレーされたが、これはこのメンバーでの四角関係が今後の本筋となる前触れ。これからの展開を思うと、お互いにまだよそよそしいやりとりの一つひとつが恐ろしく感じられる。

ライブ会場で緑黄色社会が歌ったのは、ドラマの主題歌「サマータイムシンデレラ」。キーボードから始まるイントロのワクワク感がすごい。これを聴いただけであちこちで恋が始まりそうだ。この曲とともに、夏海と健人も二人の思い出を振り返ったことだろう。

四人が揃うと、一見Wデートしているみたいに見える。しかし付き合っているのは夏海と健人の二人だけ。あとの二人は、夏海と健人をせつなそうに後方から見つめることしか今はできない。

ただ皐月もおとなしいままでいるはずもなく、しっかり牽制する。二人の恋愛は前途多難であると食事の席で語りだしたのだ。会社の跡継ぎである健人。両親が二人の付き合いを認めるかという問題があると、水を差すような言葉を投げかける。

それは関係ないと言ってあげる匠、いい男すぎる。夏海のさみしそうな顔を見ていられなかったのだろう。

そして匠もついに仕掛ける。夏海にくじらの風鈴をプレゼントしたと思ったら、そのまま告白したのだ。まさかこのタイミングで? と思ったが、突発的にではなく、もともと今日言うと決めていたのかもしれない。

だってこの日の匠はいつもと違う。サーマル(長袖)ではなくシャツ(半袖)を着ていたし。いつもシャツを着ている健人に対抗したのだろうか。

「夏海と一緒にいたい。今までもこれから先もずっと夏海のそばにいさせてほしい。一番大事にしたいと気づいたから」。第1話の時点でならそれは夏海がずっと欲しかった言葉だけど……これは匠の、恋の宣戦布告だ。

愛梨&修カップルに早くも黄色信号?

滝川愛梨(吉川愛)は、彼氏の佐々木修(萩原利久)からの毎日の電話に悩まされていた。修は恋人同士は毎日電話をするものだと思いこんでいるよう。修の恋愛のバイブル、一体何なんだ? 恋愛は相手あってのこと。相手の気持ちを尊重することも大事だ。

山内守(白濱亜嵐)もこの様子は心配してしまう。さらに守、早川宗佑(水上恒司)から誕生日にもらったプロテインをちゃんと飲んでいるということも判明。こういう小ネタは嬉しい。

その後も続く修からの連絡攻撃。修の「用事はないけど声が聞きたかった」はとてもかわいい最高の台詞となり得るものだ。しかし、愛梨にはそうではなかった。

「あんまり連絡多すぎるのは私は困る」と思いを伝える愛梨。とても誠実でいい態度だと思う。あやふやにして事態をこじらせるより、ストレートに気持ちを伝えた方がいい。

守の言う恋愛基本ルール「自分の気持ちを正直に伝えること」を二人ともちゃんと実践している。意見が対立したなら、お互いが歩み寄って同意できる妥協点を二人で見つければいいのだから。

しかしその後に愛梨が言った「しばらく連絡を控えよう」は捉え方によっては恋愛の黄色信号ともいえる。だってこれでは次にどちからから連絡をしたらいいのかわからないから。自然消滅への第一歩になりかねない。せめて「落ち着いたら私から連絡するね」と言ってあげてくれ……。

愛梨への連絡がもう生活の一部になってしまっていた修は、どうしていいかわからない。「今の俺は本来の俺ではない」と修は言うが、人はいろいろな他者の影響でどんどん変わっていくもの。変わることを恐れないでと言ってあげたい(守、言ってあげてくれ)。

今までは恋愛なんてしなくても問題なかったかもしれないが、恋愛をしたことで起きた素敵な変化もたくさんあったはず。恋愛の答えを自己完結で出すのは時期尚早だ。

そして小椋理沙(仁村紗和)はといえば……息子の春樹(石塚陸翔)、そして元夫の村田翔平(森崎ウィン)と三人でKohalaにいるところに、またまた偶然、宗佑が後輩を連れて登場。

同席するわけでもなく、想像していたような修羅場展開はなし。しかし、理沙は翔平の詮索に耐え切れなくなった。ここで理沙の本音を翔平は聞くこととなる。

「私は、早川さんのことが好きなんだと思う。でもこの気持ちは言わない。今の私はなにより春樹の母親だから」

理沙は何か思っていてもいつも我慢強く自分の胸にしまってしまう傾向がある。そんな理沙の心を救えるのはもはや宗佑しかいないだろう。

夏海、愛梨、理沙それぞれの恋はどう着地していくのだろうか。

(文:綿貫大介)