『真夏のシンデレラ』森七菜“夏海”&間宮祥太朗“健人”カップルに新ライバル登場!四角関係に発展?

公開: 更新:
『真夏のシンデレラ』森七菜“夏海”&間宮祥太朗“健人”カップルに新ライバル登場!四角関係に発展?

夏はまだまだ終わらない!『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系、毎週月曜21:00~)8月28日放送の第8話は、前回カップルとなった蒼井夏海(森七菜)と水島健人(間宮祥太朗)の距離がゆっくりと近づく回。と思っていたら、さっそく波乱の予感。牧野匠(神尾楓珠)とは別の、新たな恋のライバルが登場する。さぁ二人はどうなる?

ひと波乱ある予感、新メンバーの登場

「もうそろそろ夏も終わりだな」。ドラマで夏の終わりを告げられてしまった。背景に写ったカレンダーの日付から察するに、ドラマ内の時間軸も2023年8月の最終週のよう。今作は私たちの生きる現実世界と地続きの世界線で展開されているのだ。

つまり、今回は8月の終わりでちょっとセンチメンタルな気分になっている私たちの心に寄り添う内容になっている。同時代性を大事にしてくれているの、ありがたい。

前回、好きと告白した健人。それに対して夏海はずっと一緒にいたいと返事し、キス。付き合ったよね? と誰もが思っていたが、夏海はまだ正式に付き合ってるのかよくわからない様子。

健人、ちゃんと言葉にしないとダメっぽいぞ。今は隙をつくるのは禁物だ。匠がいつそこに入り込んでくるかわからないのだから。

そんな矢先、新メンバーの登場。健人の同期の安藤皐月(山崎紘菜)だ。アメリカ帰りという設定からか、いきなり健人にハグ。これは波乱の予感がぷんぷんする。

カップルが成立したと思ったら、背後でライバルの大渋滞が起きようとしている。これは恋人成立がゴールとなる恋愛リアリティショーでは絶対に起きない。これが月9の恋愛群像劇だ!

そして今回は、知られざる思い出話がたくさん飛び出る回となった。夏海と匠、滝川愛梨(吉川愛)と小椋理沙(仁村紗和)がしていたのは、高校時代の話。当時、夏海と匠が一緒に廊下に立たされたのは、夏海一人が立たされることを匠が気遣い、一緒に立たされていたことが判明。

匠、ここまでしておいて夏海への気持ちがこれまでなかったってどういうこと? 完全にこのときから恋愛フラグ立ってますけど? しかし、さすがにもう気づいた匠。長谷川佳奈(桜井ユキ)に連絡し、自分は夏海のことが好きだと報告する。

メインキャスト再集結で語られる思い出話

愛梨とデートに出かけた佐々木修(萩原利久)は、司法試験の勉強を頑張っている山内守(白濱亜嵐)の誕生日サプライズを計画する。ここで早川宗佑(水上恒司)も含めたメインキャストがKoholaに再集結。ひと夏でここまで仲良くなるの、最高すぎる。

それから健人、修、守が友達になったきっかけや友情エピソード、Koholaのクジラのグラスは匠のアイデアだったことなど、昔話に花が咲く。

お互いに知らないことは、こうやってこれから知っていけばいい。夏海と健人の距離も一層近づいた。しばらく仕事で会えないが、電話をしようと二人は約束しあう。

宗佑は守にだけでなく、理沙の息子・春樹(石塚陸翔)にもプレゼントを用意していた。医者になりたいという夢を聞いていたことから、聴診器をプレゼント。こういう記憶は、将来ちゃんと夢の後押しとなるもの。宗佑、グッジョブ。

理沙に近づく宗佑に対して、子供心にライバル意識を燃やしていた春樹。この件をきっかけに少し心を開いてくれたようだ。そして「ライバルだけど友達だよ」と名言確定の一言をくれた。

恋のライバルとなる人物がたくさん登場する本作、この言葉はきっと宗佑だけでなくいろいろな人物に対して応用可能となるだろう。

修と守も関係性もそうだし、健人と匠の距離も縮まっているよう。みんな「ライバルだけど友達」なのだ。

そして理沙、春樹、宗佑の三人が手をつなぐバックショットは本当の親子のような光景にみえた。春樹、いつか宗佑に「ライバルだけど新しいパパだよ」と言ってあげてほしい。

夏海・健人を見つめる匠と皐月の存在

なごやかムードだけで終わってほしかったけど、そうもいかないのが『真夏のシンデレラ』。Koholaにいきなり皐月がやって来たかと思えば、距離感バグのまま健人と親しいマウントを夏海に対して取ってくる。

夏海のことをちゃんと「彼女」と紹介しない健人も健人だ。これでは夏海も匠もいたたまれない。さすがに皐月は察したようだけど。

その説明も十分にないまま、健人に仕事のトラブルが発生。皐月と仕事にとりかかることに。夏海は「都会の人たちが都会の仕事をしている様」を見守ることしかできない。

なにをできない歯がゆさと寂しさを感じているようだけど、恋人の仕事のことまで把握している必要なんてない。プライベートの時間に仕事を持ち込むほうが悪いのだから、夏海、気にしないで。

しかし、そんな寂しい心の隙間にすっと入り込むのが匠だ。昔からそうやって夏海に寄り添ってきていた。匠と夏海は一緒に花火をすることに。

匠、夏海のことはなんとも思ってなかった頃は無自覚に一緒にいたようだけど、今こうして好きな人=夏海のとなりで花火をするのは心臓バクバクだっただろう。でも、今夏海は別の男に恋をしている。どうやらこの二人に、もうひと波きそうな予感がする。

健人と皐月は会社に戻って仕事を再開。日曜の深夜までオフィスに明かりが灯っている、これが東京の現実だ。健人は仕事の間に夏海に電話をかけることに。

「無理しないで」の夏海の言葉に対して、健人の「大丈夫、今元気でたから。夏海と電話できたから、元気なった」は100点の応答。元気が出たのは夏海だって同じだ。

まだまだラブラブな展開の伸びしろがある二人。これからの進展をほほえましく見守りたいけど……それぞれの背後にいる匠と皐月の存在は無視できない。

三角関係だと思っていたら、いつのまにか四角関係に。やっぱりまだまだ夏は終わらないようだ。

(文:綿貫大介)