長妻怜央、堺雅人の“空気を飲む”演技に憧れ「こんな俳優になれたら」【連載PERSON】

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長妻怜央、堺雅人の“空気を飲む”演技に憧れ「こんな俳優になれたら」【連載PERSON】

人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」。今回は、ドラマ『その結婚、正気ですか?』(TOKYO MX、毎週月曜22:00~)で岡本玲さんと共に主演を務める長妻怜央さん(7ORDER)が登場します。

6人組アーティスト・7ORDERの副リーダーとして活躍する長妻さん。芸能活動は2010年にスタートしていますが、この『その結婚、正気ですか?』がドラマ3作目、そしてついに初主演を務めることとなりました。

ズボラなアラサー女子×年下イケメン社長が繰り広げる胸キュン必至の“格差婚ラブコメディ”となる今作で長妻さんが演じるのは、クールなイケメン社長・城咲真役。7ORDER内では“愛され末っ子キャラ”として馴染みのある長妻さんは、クールな城咲をどのように演じているのでしょうか。役作りについてや、作品にちなんで「結婚するにあたって重要視すること」も聞きました。

イケメン社長・城咲真のギャップに戸惑い「かっこよくいられるシーンはどこ?」

――演じる城咲真の印象を聞かせてください。

設定では「クール」となっているのですが、はっちゃけるシーンがたくさんあるのが印象的でした。意外と人間味があるキャラクターで、逆に「クールでかっこよくいられるシーンはどこだろう?」と探してしまいました(笑)。

――そんな城咲をどう捉え、どういう風に演じようと思いましたか?

表面的ではない、人間味がある部分を濃く演じられたらと思いました。かっこいい部分は話し方や声のトーン、仕草などで演出することができますから、そうでない部分をどう表現するか。慌てるシーンや戸惑うシーンは作っていない本質が見える部分なので、脚本を読んで魅力的に感じた城咲の人間味が視聴者の皆さんに伝われば良いなと思っています。

――そんな城咲とご自身で共通点はありますか?

思ったことを言葉にするところでしょうか。タイミングや言い方は気を付けますが、僕も思ったことをちゃんと口にするようにしています。

――城咲のように、キザな台詞も?

普通に言いますよ。「その服かわいいですね」とか、「その髪型似合ってますね」とか。言われたら嬉しいじゃないですか。僕も「かっこいい」と言われたら嬉しいし。変な気を持たせようとか下心はまったくなく(笑)、思ったことをストレートに伝えるようにしています。

長妻怜央が結婚相手に求めることは?

――今回、篠原奏音役の岡本さんとW主演となります。初共演とのことですが、岡本さんの印象は?

とても気さくな方です。女優さんなので、きっちりパキパキした方だと想像していたのですが、すごくお茶目な方で。僕が話しかけると、いなしながら対応してくださいます(笑)。

――いなされるんですか?

そうなんですよ。構ってもらえるように、毎日果敢に挑んでいます(笑)。つねに「どうすれば岡本さんを笑わせられるか?」と考えながら撮影していて、この間、ようやくお芝居中に笑わせることができました!

――お芝居中に笑わせたのですか? どんなシーンだったのか気になります。

洗濯中に城咲が奏音の下着を見つけちゃうというシーンなのですが、城咲は気にせずパンパン(水気を払ってシワを取る仕草)して、それを強めにやったら大笑いしていました(笑)。

――楽しそうな現場ですね(笑)。撮影の合間はどんな話をしていますか?

恋バナしてます。「岡本さん的に城咲はどう?」って聞いたり(笑)。その延長線上でお芝居の話になったりもしますね。遅れて来ての「ごめん」の言い方について「これは城咲っぽい/ぽくない」とか。

――そんな長妻さん的には、奏音という役はどう見えていますか? タイプかタイプではないかで言うと……?

う~ん、僕のタイプからは外れているかもしれません。奏音はネガティブ……というか、色々と考えすぎな気がします。僕はもうちょっと楽観的に、ハッピーな考え方を持っている人の方が好きかな。でも、奏音は人のことをしっかり見て、よく考えた上でその人のためになる行動を取っている。他人のことを思いやれる部分はとても魅力的に感じます。

――城咲は、奏音のどんな部分を良いと思って結婚相手に選んだと思いますか?

今言った、他人を思いやれる部分だと思います。誰かに気に入られたいからではない、本当に心から相手のことを思って行動できる部分に惹かれたのではないでしょうか。

――では、長妻さんご自身が結婚するにあたって重要視することは?

笑顔が絶えない関係性であることですかね。どれだけステキな人でも、長時間一緒にいると疲れると思うんです。その疲れを“楽しい”に変換できる人と一緒になれたら幸せだなと思います。

「こんなお芝居がしてみたい!」長妻怜央に影響を与えた作品・役者

――ここからは、長妻さんとテレビとの関わりを教えていただきたいです。自分が影響を受けたと思うテレビ番組を教えてください。

『デスノート』です。ドラマの方じゃなくて申し訳ないのですが、映画で夜神月役を演じた藤原竜也さんの迫真の演技を見て「こんなお芝居がしてみたい!」と思いました。心の叫び、というのでしょうか。演技だけど演技ではないような、心からの悲痛な叫びにゾクゾクしました。ドラマでいうと、『リーガル・ハイ』も僕に影響を与えた作品です。「空気を作る」というより、「空気を飲む」という表現が合うような古美門研介役・堺雅人さんの演技を見て、僕もこんな俳優さんになれたらと思いました。

――では、いまご覧になっているテレビ番組&配信系の番組はありますか?

アニメ『呪術廻戦』です。最強のキャラクターが大好きで、五条悟になりたい(笑)。あんな役も演じてみたいですね。また最近、配信サイトで『るろうに剣心』と『シャーマンキング』も見返したいと思っています。

――「ジャンプ」作品がお好きなんですね。

はい!「ジャンプ」を見て育ちましたから!「ジャンプ」作品の主人公って、どんな壁にぶち当たっても一生懸命頑張って乗り越えるじゃないですか。それを見て「僕も頑張らなきゃ!」とパワーをもらえます。

――最後に、ドラマの放送を楽しみにしている方へ見どころ・メッセージをお願いします。

「中身が大事」とよく言いますが、この作品を見たらよりその意味がわかると思います。人の本質を見抜くことで、自分の本当の気持ちも見えてくる。色々なことに気づかされる内容になっていると思いますので、是非この先の展開も楽しみにしていてください。

取材・文:米田果織
撮影:松本理加
ヘアメイク:礒野亜加梨
スタイリスト:カワセ136

<番組概要>
『その結婚、正気ですか?』   
毎週月曜22:00~22:30(TOKYO MX1)
岡本玲、長妻怜央(7ORDER)、和田雅成押田岳薄幸納言)、向里祐香ほか

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