乃木坂46・遠藤さくら、運転免許取得の夢がパワーアップ!?「大型トラックにトキめいちゃって…」

乃木坂46の遠藤さくらさんが主演を務めるFODオリジナルドラマ『トラックガール』が、7月19日（水）より配信スタート。22歳の女性トラック運転手“トラックめいめい”のSNSを原案に、人生をポジティブに過ごす女性トラック運転手・鞍手じゅんと、愉快な仲間たちの日常を描くハートフルコメディです。

ふだんのイメージからかけ離れたキャラクターを演じるだけに、「ファンの方の感想が楽しみ」という遠藤さん。ドラマの撮影秘話や俳優業への思い、かねてからの“夢”だという運転免許取得についても話を聞きました。

もっと乃木坂46をたくさんの人に知ってほしい

――このドラマのお話を聞いたとき、ご自身の中でどんな感情が一番大きかったですか？

プレッシャーや不安な気持ちが圧倒的に大きかったです。お話をいただいたときには、「トラックドライバー……？」と自分でも想像できないところから始まって。トラックめいめいさんのSNSを見て、芯の強い女性であるところや、飲みっぷり、食べっぷりを見て、さらに「これは自分で合ってるかな、自分にできるのかな」と。まだお芝居の経験が少なかったので、未熟な中で真逆なキャラクターを主演で演じるというのは、不安要素が大きかったです。

不安要素がある中でオファーを受けた理由とは？

――それでもやってみようと思ったのは、演技に対する前向きな気持ちからでしょうか？

もう少し演技に触れてみたいという思いもありましたし、乃木坂46としても今は1、2期生の先輩が全員卒業されて、3、4、5期生で活動していて。3期生の先輩はみなさんグループ以外のお仕事もたくさんされているので、私たち4期生もこれからは先輩グループを引っ張っていく立場になっていかなければという思いと、「もっともっと乃木坂46をたくさんの人に知ってほしいな」という思いもあり、チャレンジすることにしました。

――メンバーの方と、ドラマについて何かお話しましたか？

乃木坂46のお仕事の合間にドラマの撮影現場に行っていたので、「撮影はどうだった？」「現場はどんな感じ？」と同期も先輩もみんなが気にかけてくれました。乃木坂の活動以外の現場の雰囲気と、いつもいる乃木坂の現場の雰囲気は全然違うので、乃木坂の現場に戻ってきたときの安心感はすごく大きいなと、改めて思いましたね。

――物語の印象についても聞かせてください。

コメディ要素がいっぱいで、台本を読んでいる時点で「これは面白い作品になる」とは思っていたんですけど、実際クランクインして、共演者のみなさんとお芝居してみたら想像以上に面白かったです（笑）。きっと、視聴者のみなさんにもケラケラ笑ってもらえる作品になるのではと思っています。

――撮影現場もいい雰囲気だったんですね。

すごく明るかったですね。撮影中も休憩中も隔てなくみんなでお話していました（笑）。小さな机にみんなで荷物を置いて、撮影が始まる前までメイクをしながら台本の読み合わせをして。撮影が終わったら、また小さな机を囲んでお弁当を食べて、世間話をして、また撮影に行くっていう（笑）。基本的にずっとお話していた気がします。コットンのきょんさんをはじめ、ムードメーカーが集まったような現場でした（笑）。

――じゅんを演じる上での役作りについても聞かせてください。

演技の経験が少ないので、まだ私には役作りというのが難しくて。でも、とても強い女性で、自分とは180度違う性格だからこそ、たくさんめいめいさんのSNSを読んで「このときこんな気持ちだったんだ」と、ちゃんと気持ちを汲み取って撮影現場に行くようにはしていました。なるべく“作っている”感じにならないように、自分の中にある芯の強い部分を出そうと意識して。それから、じゅんちゃんが思っていることを素直に言うシーンはすごく大事だと監督さんからも言われていたので、毎話毎話、刺さる言葉を言うシーンは特に大切にしていました。

ふだんとは違う言葉遣いに苦戦

――お芝居する中で難しかったこと、苦労したことを教えてください。

しゃべり口調が難しかったです。「～っすよね」とか「マジっすか」とか、私がふだん使わないような言葉遣いをする女の子なので、慣れるのにすごく時間がかかりました。どうしても不自然になってしまうので、家で何回も何回も練習して。それから、撮影現場で一番苦戦したのはビールを飲むシーンです。撮影前にめいめいさんのSNSを見てイメトレはしていたんですけど、実際にやると本当に難しいんです。のどごしを見せるのも大変だし、ジョッキの角度とかも自分では意識しているつもりでも「まだイケる」と言われて、「まだイケるのぉ!?」って（笑）。

一番苦戦したのはビールを飲むシーン

――かなり角度をつけないといけないんですね。

そうなんです。しかも大きなジョッキだったので、すごく重いんですよ。その中にビールが入るので、それを片手で持つのも大変でしたし、この作品で一番苦戦したシーンだと思います。

――大変なこと、楽しいこと、いろいろ経験されたと思いますが、今作を経て俳優業に対する思いに変化がありましたか？

もともと演技は苦手分野だと思っていたので、主演と聞いたときは正直、自信がありませんでした。でも、すごく素敵な撮影現場で、共演者の方の演技に対する向き合い方も、みなさんそれぞれ違ってかっこいいなと。私自身、その中で演じることが“楽しい”という気持ちが一番大きくなったので、新しい自分に出会えた気がしますし、やってよかったなと思っています。今後も少しずつ、いろいろな役柄ができたらいいなって、少しだけ思えるようになりました。

――たとえば、どんな役をやってみたいですか？

ちょうど1年くらいに前に女子高生の役をやっていて、今回は芯の強い女性を演じるということで、かなり振り幅が大きかったと思います。ファンのみなさんからも、「私がトラックドライバーの役をやるなんて想像できなかった」と言っていただけたので、またみなさんにそう思ってもらえるような役もやってみたいです。

――過去のインタビューで「免許を取って運転するのが夢」と話していましたが、今回の役を通して変化はありましたか？

「免許を取りたいな」っていう気持ちは変わらずにあるんですけど、普通の車に乗るよりも先に大型トラックに乗ってしまいまして（笑）。大きいから目線も高いし、大型トラックにすごくトキめいちゃって、「運転するなら大型トラックがいいな」というところまでいってしまいました（笑）。実際に運転するのはすごく大変だと思うので、あの席に座れただけでもいい経験をしたなと思っています。ただ、いつか免許を取って1人でドライブするというのは、これからも夢ですね。