竹財輝之助、座長・岡田結実の明るさに「なんも心配ねえな!」

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岡田結実が主演を務める土曜ドラマ9『最果てから、徒歩5分』(10月1日スタート、BSテレ東/BSテレ東4K、毎週土曜21:00~)の記者会見が、9月28日に行われ、共演の栁俊太郎、竹財輝之助内山理名が出席した。

糸井のぞによる同名漫画(新潮社バンチコミックス刊)が原作で、崖っぷちのオーベルジュ(※主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランのこと)を舞台に紡がれる、悲劇と喜劇のヒューマンドラマ。「生きること」も「死ぬこと」もできず、自殺の名所「志手の岬」から徒歩5分にあるオーベルジュ・ギルダを訪れた幸田すもも(岡田)。店主の白石夕雨子(内山)の言葉を受け、 店員の是枝息吹(栁)やシェフの大森膳(竹財)と共に、住み込みで働くことになる。

主演の岡田は、原作を読んだ感想について「私自身、生きている中で“死”を意識したことがありませんでした。しかし原作を読んで、無意識に苦しんでいる自分がいたんだなと気付き、“救われた”という感覚になりました」と、本作をきっかけに人生を見つめ直したと告白。その無意識に感じていた苦しみを劇中で表現するためしていることを聞かれると、「作ろうと思って出すんじゃなくて、すももとしてそこにいさせてもらっている感覚。それこそ、オーベルジュには夕雨子さんや息吹、膳さんがいてくれるので、スッと(役に)入っていけています」と演じやすい環境であることを明かした。

竹財は、「糸井先生の作品は、全体的にあたたかいものを感じています。だけど時々ヒリッとするシーンもあって、緊張と緩和のバランスが取れた物語だと思いました」と語る。そのため「オーベルジュはあたたかい場所だということを示さなければいけないので、最初はすごく心配していた」と言うが、「座長(岡田)が飛びぬけて明るい方なので“なんも心配ねえな!”と思いました(笑)」と岡田が引っ張る現場のあたたかさに助けられた様子。

オーベルジュに訪れる客がそこでの出会いをきっかけに再生していく様が描かれる本作。それにちなみ、「出会って人生が変わった人」「人生の分岐点」はあるかを聞かれた岡田は、「パッと浮かぶのは小さい頃からお世話になっている出川哲朗さん」とにっこり。「人生立ち止まった時には、ボス(出川)が頑張っているんだから、私も頑張ろうと思う」と語った。

竹財は、デビュー作(仮面ライダー剣)の監督・石田秀範の名前を挙げ、「芝居もしたことない状態から現場に入っていったので、すべて教えていただきました。こういう記者会見の場や、映画もドラマも経験させてもらったので、僕の役者としての転機となりました」と明かした。そんな監督から言われて心に残っている言葉があるようで、それは「自分の好きなようにやっていいんだよ。撮るのはこっちだから」。それを言われてから「人と人でお芝居して、それを勝手に切り取ってもらうというスタンスで芝居をしている」と言う竹財。本作でもその言葉を思い出し、撮影に挑んでいると話していた。

<イントロダクション>
ある理由から生きることも死ぬこともできず、自殺の名所「志出の岬」に流れ着いた幸田すもも(岡田)。偶然声をかけて来た客引き(柳)に促され、崖から徒歩5分にある宿泊型レストラン・ギルダへ。店に入ると、幼い頃に憧れたアイドル・ユココ(内山)と思しき女性を目撃。彼女は激昂した客に包丁を突きつけられていたが、落ち着いて「お好きな席に座って」と笑顔で促す。そう、ここは死にたがりばかりが集まる店……。

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