友近、空気階段ら出演『有吉の壁』がまさかの映画化!「前バリなしで…」

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有吉の壁』(日本テレビ系、毎週水曜19:00~)の年に1度の人気企画「カベデミー賞」が、まさかの映画化!『有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE』として、6月11(土)、12日(日)に、全国の映画館のべ120スクリーン以上で公開される。

「カベデミー賞」とは「日本アカデミー賞」のパロディ企画。芸人たちは、架空の作品の架空の俳優になりきり、MC・有吉弘行からのムチャぶりに即興で対応しなければならない。

4月6日に放送された「第4回カベデミー賞」の中で、今回の映画化についてサプライズで発表されると、会場は一時騒然となった。

映画は「最優秀助演女優賞」「最優秀助演男優賞」「最優秀主演女優賞」「最優秀主演男優賞」に選ばれた4作品がオムニバス形式で公開。有吉とのやりとりや、スピーチで語った設定や展開が実際に反映されるだけでなく、作品に出演する芸人たちが脚本づくりから参加していく。
※脚本・撮影はこれからなので、出演者等は未定。他の壁芸人も続々参戦予定。

収録後、報道陣を招いた“本物”の映画化記念会見も開催。番組ファンの水卜麻美日本テレビアナウンサーが進行を務める会見場に入った一同は、「何これ!」「すげーなー!」と戸惑いつつも席につき、水卜アナや記者陣の質問に答えた。

「最優秀助演女優賞」『ドライブ・アイ・サー』

受賞者:伊藤未満、田中以上(トム・ブラウンみちお
共演者:ホラ吹く原愛(トム・ブラウン・布川ひろき
監督・脚本:みちお(トム・ブラウン)

卓球選手の“ホラ吹く原愛”は得意技の「ストレート打ちまーす」とホラを吹き、ドライブをかける技で快勝し「サー!」と喜ぶスタイルで順調に勝ち進んでいた。しかし、そこにライバルの絶対音感をもつ“伊藤未満、田中以上”が現れる。不思議な口癖女子たちの超卓球映画。

会見開始時、あまりの大きな出来事に、目を閉じ、指でこめかみを押さえたみちお。コメントを求められた際に「とっても面白い映画を作っていますので……」と口にすると、周囲から「何も始まってない!」とのツッコミが。パニックになっているのも相まって「横からごちゃごちゃ言われるとムカついちゃいます」と述べて笑いを誘った。

5〜7月に単独ライブを控えているというトム・ブラウン。映画の撮影期間や公開日と重なってしまうため、みちおが「どうするんだろうって今思っています」と戸惑うと「今のところ、山形公演が300キャパで17枚しか売れてないんですよ」と布川。向井から「この映画ぜってーコケるじゃねーか!」とヤジが飛んだ。

そんな中、記者から「全米が泣いた」といったようなキャッチフレーズをつけてほしいとムチャぶりが。みちおが、球のラリーを目で追うスピーディな展開になることから「眼球が乾いた」と発表して笑いを誘うと、水卜アナが「(回答について)私は好きです」と太鼓判。番組共演を機に、彼女に本当に好意を持っているみちおは「僕も好きです」と愛の告白で返していた。

「最優秀助演男優賞」『万引き裸族』

受賞者:リリー・素寒貧(すかんぴん)(空気階段鈴木もぐら
共演者:一般人の木村(空気階段・水川かたまり
監督・脚本:鈴木もぐら(空気階段)

裸で万引きをし、生活する男、リリー・素寒貧。なぜ彼は“裸で”万引きをするのか? これは、そんな彼の生活に迫った、ドキュメンタリー映画である。

かたまり演じる木村は一般人で、リリーが、カベデミー賞出席にあたって、緊張をほぐすために連れてこられたパチンコ仲間。そんな設定もあってか、かたまりは「(映画に出ても)何もすることないんですよね」と困った様子を見せた。

一方、設定も相まって「すっぽんぽんで出てしまう(ことになる)」と心配したのはもぐら。場合によってはR指定になると危惧した。

今回、選ばれた俳優たちは、これから打ち合わせ、脚本づくりなどを経て、撮影に臨まなければならない。しかも、もぐらは助演男優賞。主人公を決めることが急務となる。水卜アナから、主人公として出てほしい俳優を訊ねられると「本当に誰でもいいんだったら、アーノルド・シュワルツェネッガーさん」と指名。その理由については「元祖すっぽんぽん(映画『ターミネーター』で全裸姿を見せた)みたいなところあるじゃないですか」と述べ、会場の笑いを誘っていた。

「最優秀主演女優賞」『秋定麗子物語』

受賞者:辛島サトリ(友近
監督・脚本:友近

「1950年初期に16歳でデビュー。ジャズを愛し、ダンスを愛し、何より人間を愛する飾らない、女優。大手事務所から独立した第一号の女優。様々なエンターテイメントを追求する。全てのパイオニアであった」。女優・秋定麗子の生涯を映像化。

友近は会見に戸惑いながらも「(スピーチで)言ったことは映像化したい。恋愛シーンについても話しちゃったんですよね。有吉さんとのやりとりで(ラブシーンは)『前バリなしで挑んじゃいました』って言っちゃったもんだから……(笑)。そういうストーリーがありながらなので、男性キャストは必要」と語った。

作品のイメージについては、フランス映画や、映画『フラッシュダンス』などを挙げつつも、「エンターテインメントがそのまま映画になるようなものがいいですね。そうなると『キョンシー』ですね」と具体的な作品名を述べると会場は笑いに包まれた。

「最優秀主演男優賞」『真っ裸(まっぱ)』

受賞者:カールスゴーイー石井(パンサー尾形貴弘
共演者:無事竜也(パンサー・‎菅良太郎)、サラダ龍二(パンサー・向井慧‎)
監督・脚本:尾形貴弘(パンサー)

10年ぶりに日本へ戻ってきた無事竜也(菅)演じる報道カメラマン。彼は久しぶりに再会した息子サラダ龍二(向井)に不思議なボールを見せ、8歳のころ「真っ裸」(尾形)を見たと話す。

会見中、誰よりも前向きだったのは尾形。「やるからには、明日からでも撮りたいですね。撮影クルーとも話をしたいですし、脚本も構想あるんで!」と意気込む。その勢いで「いつも足を引っ張ているんで、興行収入で『有吉の壁』に還元しますよ!」と明言するも、具体的な金額を問われると「……2兆!」とありえない数字を述べた。

菅は、そんな尾形の姿勢を称賛。「ストーリーも自分で作ると言っていますし、やる気が全然違う。ただ、『カベデミー賞』が始まる前、物語の内容が知りたかったので、尾形に『こういうことでいいんですか?』って聞いたんですね。そしたら『そんなこと俺に聞くな!』って返されました」と暴露していた。

一方、今回の仕事は尾形の力で掴んだものであり、嬉しい気持ちが大半だと話したのは向井。しかし「私ごとなんですが、4月から朝のラジオ(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』)が帯で始まるので、2割“映画めんどくせーなー”って思っています」と吐露し、笑いを起こした。

(取材・文:浜瀬将樹)

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