サッカー強豪校の選手も効果を実感!ゾーン状態を意図的に作り出す“速読脳トレ”を勝村政信が実践

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3月26日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)は、速読脳トレコンサルタントの呉真由美をゲストに迎え、スポーツにも効果があるという“速読脳トレ”を紹介。スタジオでは、MCの勝村政信や解説の都並敏史らが、実際に“速読脳トレ”を体験し、その効果を検証した。

高い個人技に裏打ちされた攻撃的なポゼッションサッカーを得意とする大阪の強豪・興國高校が、画期的なトレーニング法を取り入れたと話題になっている。選手たちが行っているのは、なんと速読。一見、サッカーとは無関係にも思えるが、速読がプレーの質に大きな効果をもたらしていた。

スタジオに登場した呉は、興國高校の選手が行っている速読について、「本を速く読むトレーニングではなく、頭の回転を速くする脳のトレーニング。バージョンアップのトレーニングなんです」と説明。脳をバージョンアップさせるために、選手たちは“速読脳トレ”に励んでいるという。

興國高校の内野智章監督は、ピッチ上でも「脳への負荷を上げろ」と選手たちに指示。練習では大きさや重さの異なるボールを使用し、脳に負荷を与えることを意識している。呉によると、スマホやパソコンは能力以上の処理をさせるとフリーズしてしまうが、人間の脳は負荷をかけることで、自ら限界を超えてバージョンアップしていくのだとか。

このメカニズムを利用し、速読で目から大量の文字情報を脳に伝えて活性化させるのが“速読脳トレ”の仕組み。サッカーでは、味方と敵の位置を見極める「認知」、ボールを出す場所を選択するための「判断」、実際に体を動かす「操作」が重要視されるが、この3つを繰り返すためには、素早い情報処理能力が必要とされる。その力を養うためには“速読脳トレ”が効果的なのだという。

内田監督は「経験したことがないぐらいの進化をしている。“速読脳トレ”をやり出してから、今までにはない伸び幅」と効果を実感。選手も「今まで見えていなかったところが見えて、ボールを持った瞬間の選択肢も増え、判断も速くなった」と証言する。

奈良学園大学の辻下守弘教授は“速読脳トレ”を行うことで、人間の脳からはSMR波という脳波が出ると指摘。SMR波が出ているときは、俗にいう「ゾーン」に入った状態になりやすく、集中とリラックスのバランスが取れているアスリートには最適な状態なのだそう。呉は、“速読脳トレ”によってゾーンに近い状態を意図的に作れると強調する。

スタジオでは「俺はまだ信じてないですからね」と半信半疑の勝村のために、“速読脳トレ”を実践することに。勝村と都並と片渕茜アナウンサーの3人は、紙に書かれた文章をどこまで読めるのかを「ベース測定」で測ってから、呉の指導をもとに、まずは「目のストレッチ」を行った。

続いては、脳の回転数を上げていく「速く見る」トレーニングにチャレンジ。呉は紙に書いてある文字について、「読まなくていいので、字面だけ追ってどんどん進んでください」とアドバイスし、「読めない速さでどんどん入ってくる情報量に脳は追い付きたいと思うんです」と続けた。

最後に3人は「視野を広げるトレーニング」を体験。呉は「視野は勝手に広がるものではなく、意識して意図的に広げることが大切」だと説明する。この「目のストレッチ」「速く見る」「視野を広げる」の3つを行った後に「ベース測定」を行ってみたところ、3人とも数値がアップ。特に勝村と都並はトレーニング前とは3倍もの違いが現れた。

驚きの効果を目の当たりにした勝村は、芝居でもゾーンに入ることがあると告白。「舞台とかで周りが見えていて、お客さんも含めて俺がコントロールしているなと感じるときがあります」と打ち明ける。一方の都並も「本当に効果があると感じた」と感心。呉は、“速読脳トレ”は量ではなく、常日頃から取り組んでいくことが重要だと伝えていた。

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