スポーツ界のトレンド“肺活トレーニング”に元日本代表の佐藤寿人も感心「内側からのアプローチで体も変わる」

スポーツ界のトレンド“肺活トレーニング”に元日本代表の佐藤寿人も感心「内側からのアプローチで体も変わる」

2月5日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:20~)では、スポーツ界で話題になっている“肺活トレーニング”を特集。肺活研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部の小林弘幸教授の指導のもと、番組MCの勝村政信や元日本代表で解説の佐藤寿人らが肺活トレーニングに挑戦した。

2月18日(金)から開幕するJリーグに加え、今年は『カタールW杯』も控えており、選手は1年間を通じてコンディションを維持していくことが求められる。これまで数多くのアスリートをサポートしてきた小林教授は、まず順天堂大学がプロ野球の読売巨人軍と共同で行っている新プロジェクトについて説明。大学の中にスポーツ健康医科学推進機構を作り、外科や内科をはじめ、眼科や耳鼻科など、今まで個別に診療していた医療を1つにまとめ、選手のコンディションを総合的にサポートするのだという。

読売巨人軍の会田有志コーチは「科学的な強化ストレングスに関しては日本一という自負があるのですが、内科的なアプローチから見ると、まだその辺の余地が大いにある」とプロジェクトに期待を寄せる。シーズン中、ほぼ毎日試合を行うプロ野球では、特にコンディション管理が不可欠。巨人軍は体を内側から見つめ直すことで、日本一奪還を目指すという。

これまでも選手の血液データなどは取っていたが、今回の新プロジェクトでより細かいデータが取れるようになる上に、睡眠や栄養管理、心のケアなどのサポートも可能に。内科的アプローチによって、選手個人の体の内側を強化していく。

各選手に合わせたサポートが行えるこの新プロジェクトには、一昨年まで現役だった佐藤も感心。「ケガなくシーズンを戦う上ではトレーニングももちろん大事なんですけど、それ以外の24時間をどうデザインするかっていうのを当時の監督にも言われました」と振り返った。実際に、佐藤はジェフユナイテッド市原・千葉でも毎日のように尿検査があったと言い、尿比重をチェックして体の水分量などの状態を確認していたという。

ジェフ千葉のようにサッカー界でも専属の内科医が所属しているチームが増えており、昨年の東京オリンピックでは、サッカー日本代表チームにも初めて内科医が帯同。その重要性が見直されている。小林教授は「睡眠、血液検査、食事、トレーニングなど、すべての知識が入る。ずっと一緒にいるので、気がつくのが早い。選手は安心して任せられるし、プレーや練習にも集中できる」と、内科医が帯同するメリットを解説し、「これからのスポーツ医学というのは、いかに怪我をさせないで長く続けられるかだと思います」と主張した。

そんな内科医の重要性が浸透しつつあるスポーツ界において、今注目を集めているのが“肺”。東京オリンピック陸上の日本代表選手など、多くのトップアスリートが肺活トレーニングを取り入れているという。

肺は、酸素を供給するための器官。血液循環によって全身の細胞に酸素と栄養が運ばれるが、肺機能が低下すれば血液の循環が悪くなり、酸素が十分に供給できなくなることも。アスリートにとっては、体調不良やパフォーマンスの低下につながってしまう。また、肺機能は20代を境に落ち始め、40代から急激に劣化するため、小林教授はアスリートに限らず、肺機能を高めることが何よりも重要だと力説。特に、コロナ禍では運動不足や不規則な生活によって、人々の肺機能が低下しがちなのだとか。

肺機能を向上させるには、肺の面積を増やして大きくする肺活トレーニングが効果的。スタジオでは、小林教授の指導を受けながら、勝村と佐藤と片渕茜アナウンサーが、3つの肺活トレーニングにチャレンジした。

1つ目は、肺の周りにある筋肉を緩めることで肺を広げる「胸郭トレーニング」。胸郭とは、肺を覆う肋骨などのかご状の骨格のことで、実際のトレーニングは両手を頭上伸ばして、手首を固定するように交差するという簡単なもの。そこから息を吐きながら、体を横にゆっくりと倒し、鼻から息を吸いながら、元の姿勢に戻すという一連のトレーニングを試した佐藤は「なんか胸郭が上がった感じがします」と実感を得ていた。

2つ目の「呼吸法」は、鼻で3秒吸ったら、口で6秒吐くというもので、小林教授は血流をコントロールしている自律神経を整えるためだと説明。吸う倍の息を吐くことで、副交感神経が優位になり血流も良くなるそう。

そして最後の「風船トレーニング」は、呼吸に重要な腹筋群を鍛えるためのもの。風船を使って息を吐ききることで、腹筋が鍛えられ、肺活量の向上にもつながるという。実は、東京オリンピックのサッカー日本代表選手も、1日5分~10分を3セット行うようにしていたのだとか。

手軽で効果のあるこれらのトレーニングに対し、勝村が「座りながらできるし、実践していくと何かが変わりそうですね」と話すと、佐藤も「今まで外的なことをメインでやっていたんですけど、それだけじゃなくて内側からのアプローチで体も変わっていくなと思いましたし、そういうことをやるのも良い結果を出すためには大事なことだと感じましたね」と締めくくった。

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