黒木華、ネットニュース編集部の危機を救う女性役に「いつも通り頑張りたい」

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黒木華が主演を務める木曜劇場『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系、毎週木曜22:00~)が、来年1月スタート。黒木は、ネットニュースサイト「カンフルNEWS」閉鎖の危機を救うべく、経理部から異動してきた瀬古凛々子(せこ・りりこ)を演じる。

本作は、大手出版社が運営するニュースサイトの編集部員を主人公に、そこで働く者たちの仕事・生き方・恋愛を通して、新時代の“人と人とのつながり”を描く、完全オリジナルの社会派“風”お仕事エンターテインメント。主演の黒木は今作がフジテレビ系ドラマ初主演、さらに木曜劇場初出演にして初主演となる。また、2022年はドラマデビューから10周年となる節目の年でもあり、黒木にとってメモリアルな作品に(※注)。そんな黒木が、ネットニュースの記事を作る編集部員を初めて演じ、新たなヒロイン像を見せる。

ひとつのネットニュースが、メディアを通して、人々の感情を飲み込んで膨らみ、思わぬ広がり方を見せる現代のネット社会において、メディアがどうあるべきかが描かれる今作。また、“お仕事ドラマ”や“恋愛ドラマ”の要素も含みながら、登場人物の軽妙でテンポのいいやり取りを通し、ネット社会に生きる現代人の人とのつながりから生まれるさまざまな人間ドラマも描いていく。

今作の舞台となる大手出版社が運営するニュースサイト「カンフルNEWS」は、放任主義の編集長をはじめ、男性ばかりの編集部員たちは、他社のニュースやブログ記事やコメントをコピペしただけのいわゆる“コタツ記事”(直接取材を行わず、流通している情報を元に構成した記事)ばかりを発信するお気楽ウェブメディア。そんな時、とあるきっかけで経理部から凛々子が異動してきて、編集部員として新たに加わる。空気が読めず、共感性もない、ただ、与えられた任務である 「PV(ページビュー)数を伸ばす」ためには手段をいとわない真っすぐな凛々子。しかし、「PV数を伸ばす」という目的のために取材をし、記事をアップしていくことで、世の中で必要とされていないと思っていたネットニュースの仕事が少しずつ意味のあるものに変わっていく。

また、凛々子の殺気立つほどにまっすぐな仕事ぶりと、実は究極的に不器用で無垢(むく)な一面に触れるうち、次第に周囲の男たちに彼女への好意が芽生えていく。そして、凛々子もまた、個性的な編集部員と関わるうちに、人間的に成長していく。

凛々子は、洞察力に優れ、ちょっとした矛盾や誤りを見抜くことができる反面、人の気持ちを理解したり、場の空気を読むことが苦手な性格の持ち主。経理部では、社員の精算で納得のいかないものは徹底的に調べ上げ、次第に社員のゴシップまでも把握するように。その能力を買われて異動してきた「カンフルNEWS」編集部でも、PV数が伸びると信じたネタに対しては一切の遠慮や忖度(そんたく)なく斬りこんでいく。そして、凛々子自身にも他人には話していない秘密と、虚実が入り混じるネットの世界に対してのある思いがあり、そのことは周囲の人間を巻き込んで、次第に大きなうねりとなって彼女自身を飲み込んでいく。

(※注)『連続テレビ小説 純と愛』(2012年10月~2013年3月/NHK総合)でドラマ初出演。

<黒木華 コメント>
――フジテレビ系ドラマで初主演を務めることについて。

皆さんに楽しんでいただけるような作品になるよう、気負わず、いつも通り頑張りたいです。

――台本を読んでの感じたこと。

ネットニュースにどういう風に切り込んでいくのか楽しみです。そして、瀬古凛々子という一人の人間が、真実に向かっていく様を共演者の皆さんと一緒に楽しみながら探していきたいと思います。

――主人公の瀬古凛々子という女性のイメージ・印象。

最初の印象では、どんな人なのかすぐにはイメージできなかったのですが、演出や作風という表現でどこまでも広げられる可能性があるキャラクターだと感じました。人間関係を築くのが得意ではなく、とっつきにくい凛々子がどうなっていくのか、私自身も楽しんで作っていけたらと思います。