【長崎県】本場、長崎にはちゃんぽん専門店がない?「中華料理店で食べるのが普通!」

公開: 更新: 読みテレ
【長崎県】本場、長崎にはちゃんぽん専門店がない?「中華料理店で食べるのが普通!」

長崎の名物料理といえば、ちゃんぽん。

東京にもちゃんぽんを出す店がけっこうあって行列ができたりしている。
だが長崎県民にとってちゃんぽんはまさにソウルフード。
長崎市で聞くと「月に3〜4回は必ず食べます。」とレディが反応。「家でも出前取って食べるほど。」と嬉しそうに語る。
男性ミドル二人に長崎のちゃんぽんは東京で食べるのと一緒か聞くと「いや、一緒じゃないっちゃない?」と即座に否定。
「東京でも食べたことあるけど、あれは名前はちゃんぽんでも、長崎人にとってはちゃんぽんではない!」と断言する。「明らかにスープの味が違うし、麺も違う。」ええ!スープはわかるけど、麺も違うの?

マダムたちに、長崎のちゃんぽん麺は特別なのかと問うと「知らないの?何のリサーチもせずに聞いてるの?」と叱られた。みなさん、ちゃんぽんへのこだわりが怖いほど強い。

さて東京でちゃんぽんを食べるなら、「ちゃんぽん」とだけ暖簾に書かれたちゃんぽん専門店が普通だ。あちこちの街にけっこうある。
ところが長崎のみなさんは「中華料理屋さんで食べる」と答える。てっきり本場長崎には専門店がいっぱいあると思っていたが、「ちゃんぽん屋さんってあるっけ?ないよね。」と言う。
中華料理屋でちゃんぽんを見たことないと言うと「えー?」と驚き、「お生まれ、JAPAN?」と不思議がられた。

そう、長崎では中華料理屋さんのメニューにちゃんぽんがあるのが当たり前。

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街の中華でも、中華街のお店でも、ちゃんぽんがショーケースに飾られていたりするのだ。

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有名な眼鏡橋のそばにある中華料理店「共楽園」でもちゃんぽんが人気。
器に出てきたちゃんぽんはたっぷりの野菜に魚介、蒲鉾などが乗っていておいしそう。だが意外にスープが薄い。

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豚骨ベースの鶏ガラミックスがちゃんぽんのスープの定番だと思っていたが、長崎では鶏ガラのみの薄いスープのものもスタンダード。「共楽園」はその代表的なお店なのだ。

厨房を見せてもらうと、中華鍋で具材を炒めてスープを加える。そこに、ちゃんぽん麺を入れているぞ。スープが染み込んで、麺自体がおいしくなるそうだ。そう言われるとおいしそう。

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一方、別の有名店「思案橋ラーメン」で出てきたちゃんぽんはスープがやや濃いめ。
こちらは逆に、豚骨スープでちゃんぽんを作る。長崎人は、うまかうまかとちゃんぽんをすする。「一軒目で飲んできた」と、シメに食べているそうだ。シメはラーメンでは?とつっこむと「ちゃんぽんですよねえ」と怒り気味に言う。

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「野菜と一緒に食べてこそ、次の日にスッキリ!」と言い切る。

ところで先ほどのマダムに叱られた、ちゃんぽん麺。その後も長崎の皆さんは麺が違うのだと強調していた。そこで、1926年創業の老舗、佐藤製麺所でちゃんぽん麺を取材した。

3代目・佐藤茂樹さんが「ちゃんぽん麺には唐灰汁(とうあく)というかん水を使います」と教えてくれた。
唐灰汁って初めて聞く単語だ。かん水はラーメンの麺でも使うが、長崎ちゃんぽんは種類が違うそうだ。
「唐灰汁が入ってなければ、長崎ではちゃんぽん麺と言ってはいけないのです」というくらい重要なものらしい。

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これにより、独特のつるつるもちもちの食感が麺に加わる。

長崎ちゃんぽん発祥のお店が1899年創業の中華料理店「四海樓」。
創業者、陳平順さんが福建料理の湯肉絲麺をベースに考案したという。

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それが長崎で育まれて、いまや他県でも食べられるのだから、嬉しい!陳さんありがとう!と感謝しながら、ちゃんぽんを食べて冬の寒さを乗り切りたいね!