- 秘密のケンミンSHOW極 埼玉隠れ焼きそば祭&ナニワ豹柄に異変
ご当地焼きそば9種類!埼玉は隠れ焼きそば天国▽北海道&大分で発見!青春時代の思い出のパン▽愛媛俳句王国の真実▽ナニワ噂の真相2連発!納豆嫌い?ヒョウ柄絶滅?
大阪の文化は独特で、他県民は様々なイメージを持つ。
そのひとつが、「大阪の人は納豆が大嫌い」というもの。これは昔からよく聞く話で、そうなのだと信じてきた。
実際、大阪でおっちゃん3人に聞くと「大嫌い」「あれは人間の食いもんやない」とこき下ろす。

別のお兄さんも「大嫌い!だって腐ってるもん!」と、猛烈批判。そりゃ腐ってますけどね。
「匂いが嫌い」と言うので納豆を差し出すと、逃げながら「殴るで」とマジ怒り。
ところが別のおっちゃんに聞くと「好き好き好き好き。関西の人間、納豆食うとるで」と正反対のことを言う。

そのおっちゃんが通りがかりのおばちゃんに「納豆食う?」と聞くとおばちゃん「食べますよ。めっちゃ混ぜますからね」と賛同する。
その後も何人聞いても「食べますよ」「好き」と肯定派ばかり。じゃあなんであれほどアンチがいるのか?
熟年夫婦によると関西人は「関東に負けたような感じがするから」否定するのだという。「納豆なんて食われへんわ!て言うて家で食べてる人が多い」そうなの?
調査すると、納豆好き=61、嫌い=11で、好き派が圧倒的に多いではないか。大阪人の納豆嫌いは都市伝説だったのか?

東京にある全国納豆協同組合連合会で、専務理事の長谷川健太郎さんに聞いてみた。
「大阪府民に納豆嫌いが多かったのは確かだと思います。大阪にも納豆メーカーはあり売られてはいましたが、スーパーで大々的に売られるようになったのは、平成になってからです。大阪では朝食にパンを食べる文化が強く、納豆をあまり食べなかったため、納豆嫌いの通説が広まったと思われます。」
そうだったのか!
大阪のスーパーに行ってみると、関東と変わらないくらい多種多様な納豆が売られている。
お店の人は、フレーバー系が売れていると言う。しそ海苔味、わさび味、梅風味など、別の匂いをつけたものが人気なのだ。


こうしたメーカーの努力もあり、納豆の売上は平成を通して上昇を続けた。
大阪には納豆専門店もあり、とろろ昆布味、キムチ納豆など多彩な納豆が売られている。さらにビジネス街には納豆かけごはんの専門店まであり、もはや納豆は大阪の食文化にすっかり根付いているのだ。大阪の納豆嫌いは、もう過去の話なのだ。
もうひとつの大阪の噂が、「豹柄のオカンは絶滅した」というもの。
そんな馬鹿な!大阪のオカンといえば、豹柄。つい最近まで目にしてきたと思うが、いなくなったというのか?

だが少し前の新聞に「豹柄のオカンは絶滅危惧種」という記事が載っていた。
それから数年、本当に絶滅してしまったのか?ミナミの街で探してみたが、豹柄のオカンを発見できない。

街のオカンに聞いても「着たことないねえ」という反応。「似合うって言われても嬉しうない」とダメ出しされた。
「絶滅やろね」いつの間にか、時代が変わってしまったようだ。
ならば、よりディープな街、新世界はどうだろう。だがそこでも「もう見いひんね」とあっさり言われた。「跡継ぎがおらん。おばちゃんたちも年取っていくやん」まるで古典芸能のように、受け継ぐオカンがいなくなったからだと言うのだ。

新世界の豹柄専門店で聞くと、「前は大阪の方が7割、観光客が3割だったのが、いまは観光客が7割」
豹柄は観光アイテムになってしまった。

でも3割は大阪の人がいるわけだ。どこにいるかといえば商店街だという。
大阪市内だけで423もの商店街があるが、どこへ行けばいいのか?
大阪のファッションに詳しい大阪モード学園の東郷長子先生に聞いた。
そもそも豹柄のオカンが減ったのはファストファッションの流行が原因だろうという。
なるほど、ああいう店には豹柄なんてないもんね。だから「都会から少し離れたところにいらっしゃるのでは?」とおっしゃる。

そこで大阪市の東の端っこ、千林商店街に行ってみた。まずはオトンに聞くと「いてるいてる」と、豹柄のオカンの存在を証言。
「10時から11時くらい、朝活動してる」夜行性じゃないのか!
待ち受けていると、いた!

豹柄のオカン、ついに発見!
オカンの家にお邪魔すると、玄関のマットが豹柄。タンスの一段が丸々豹柄。
ラッパズボンとストレートのズボン、と見せてくれるが違いがわからない。「ずっと着るよ、死ぬまで」
確かに大阪の豹柄のオカンは絶滅寸前だったが、まだまだ生息していたぞ。
この文化、誰か受け継がないのかな?