読売テレビが主催した『第1回ytv学生アナウンスコンテスト』の決勝ステージが、6月10日(土)大阪市内の読売テレビ本社にて行われ、グランプリに上智大学3年の吉澤真彩(よしざわ・まや)さんが輝いた。
当コンテストは、読売テレビアナウンス部がアナウンサーに興味のある大学生・大学院生の夢を後押ししたいという思いから主催。今年が初めての開催となる。書類審査は行わず、エントリー動画とステージ審査で受賞者を決定するというもの。

応募は全国各地から寄せられ、そこから16人の学生が決勝ステージに進出。「自己紹介」「原稿読み」「中継リポート」という3つの審査で“伝える”アナウンス技術を競い合った。

とくに盛り上がりを見せたのは「中継リポート」で、これは会場の読売テレビ本社1階にある33CAFE(サンサンカフェ)の魅力を伝えるというもの。今は期間限定で、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の店内特別デコレーションを実施しており、さらに記念メニューとして「名探偵コナン×読売テレビオリジナルラテ」と「灰原哀のサイエンスソーダ」が提供されていることから、その食リポを盛り込んだ店内リポートを定められた時間内で行うという審査だ。

学生たちは事前に10分間の取材時間を与えられ、それぞれ自由にカフェ内を見てまわり、本番ではそれを2分にまとめてリポート。この審査は学生それぞれの個性がとくに発揮され、コンテストショーとしても見応えは十分。中にはプロ顔負けの中継を見せて、お客さんからどよめきが起こる場面も。

この様子はYouTubeでライブ配信され、現在もアーカイブとして楽しめるので、アナウンサーやリポーターを目指す学生たちはぜひ観て参考にしてもらいたい。

そして厳正な審査の結果、グランプリの吉澤さん以外にも、準グランプリに神戸大学3年の小林愛理(こばやし・あいり)さん、審査員特別賞には明治大学3年の岩﨑陽(いわさき・よう)さんが選ばれた。

また、当コンテスト一番の注目は、なんといっても現役アナウンサーによる一人一人へのフィードバックとスペシャルレッスンがある点だ。決勝ステージに参加した16人に対して、現役アナから感想や評価、今後のアドバイスが送られているのだ。これは参加した学生たちにとって貴重な体験になっていると思われる。

今回の審査委員長で、読売テレビアナウンス部の部長・小澤昭博さん(54)は、当コンテストをふり返ってこう語っている。

「学生たちの情熱には、主催した我々が圧倒され、大いに刺激を受けました。また、参加者全員がそれぞれの個性や長所を存分に発揮してくれました。読売テレビアナウンス部一同、今後も学生たちと真摯に向き合い、若者たちの成長を全力で後押ししていきます」

当コンテストから未来の“しゃべり手”が誕生しそうな予感だ。
(編集 : 藤生朋子/文 : 鈴木しげき)
- 【ライブ】ytv学生アナウンスコンテスト決勝ステージ - YouTube
00:05:06 ytv学生アナウンスコンテスト決勝ステージ開始00:11:21 審査① 「自己紹介」01:25:02 審査②「原稿読み」02:11:39 審査③「中継リポート」03:56:51 審査発表第1回ytv学生アナウンスコンテスト『伝えたい』から はじめよう 特設ページはこちら▼ https://www...