「うらのとんぼ、ぼっこれてんじゃねぇのけ?」難易度高し!北関東3県のお国言葉! ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」

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「うらのとんぼ、ぼっこれてんじゃねぇのけ?」難易度高し!北関東3県のお国言葉! ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」

難しい方言というとまず思いつくのが津軽弁、沖縄弁などだが、東京に近い割に難易度が高いのが北関東の方言だ。群馬、栃木、茨城でそれぞれ微妙に違いつつ、わかるようで意外に全然わからない。

語尾に「だっぺ」とかつければいいように思えて、実際にはわからない単語がたくさんある。そこで例題を見てもらおう。

まずは栃木県のケンミン語。

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「うらのとんぼ ぼっこれてんじゃねぇのけ?」

うむむ、さっぱりわからない。「とんぼ」はやはり昆虫のことだろうか?

畑にいた栃木県民の女性たちに聞くと「うらは後ろのこと」だという。表裏の裏ではないそうだ。そして「とんぼ」は昆虫ではなく「とびら」のこと、ドアのことだという。「うらのとんぼ閉めれ」と言われたら、後ろのドアを閉めるのだ。

今度は町中で若い夫婦に聞いてみた。「ぼっこれてんじゃねえ、はわからないですか?」とこともなげに言うのだが、もちろんわかるはずがない。「ぼっこわれてる=壊れている」と説明されると、なるほどとは思う。

つまり「うらのとんぼ ぼっこれてんじゃねぇのけ?」とは「後ろのドア、壊れてるんじゃないの?」という意味になる。ふーん、言われたらそうかあと思うけど、いきなりわかるわけないよね。

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次は群馬県のケンミン語。
「はーけーるんきゃ わたしらなっからよいじゃねぇんに」

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うわあ全然わからない。「わたしら」はおそらく「私ら」だろうが、他はさっぱりだ。

まず群馬県民ミドルのみなさんに「群馬にも栃木や茨城みたいに方言があるんですか?」と聞くと「茨城ほどはないよね」と少し上から目線で言うのだが。

例題を見せると「はー、はもうの意味」とまたこともなげに言う。「けーる」は帰るで、「はーけーるんきゃ」は「もう帰るの?」の意味だそうだ。

「きゃ」について聞くと「なんとなく入っちゃうんだよ」と言う。他県のこと言えないと思うんですけど。

そして後半、「なっから」は「とても」の意味、「よいじゃねぇ」は「楽じゃない」の意味。

そうすると「はーけーるんきゃ わたしらなっからよいじゃねぇんに」は「もう帰るの?私たちとても大変なのに」となる。うーん、難しい。

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最後に茨城県のケンミン語。
「おめげのしゃでがつくったとーみぎ いしけーからかっぽっぺよ」

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無理!どこもかしこもわからない。

茨城県民のベテラン夫婦が教えてくれる。「おめげ」は「あなたの家」、「しゃで」は「弟」、「とーみぎ」は「とうもろこし」の意味。
後半は都会的な装いの女性たちに聞くと当然のように「わかる」と言う。彼女らによると「いしけー」は「出来が悪い」、「かっぽっぺ」は「捨てよう」の意味だそうだ。

つまり「おめげのしゃでがつくったとーみぎ いしけーからかっぽっぺよ」とは「あなたの家の弟が作ったとうもろこし、出来が悪いから捨てようよ」と、語感のわりにきついことを言っていたのだ。

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こうして見ると、津軽弁に勝るとも劣らない難しさ。北関東のお国言葉もあなどれないぞ!それにしても、小さな島国に多種多様な方言があって、日本は面白いね!

【文:境 治】