ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
1月12日(火)の放送は、千葉県木更津市でご飯調査! 木更津市は、東京湾に面した古くからの漁師町。いまの時期は、特産である新海苔の摘み取り作業が行われています。江戸時代に始まった東京湾での海苔の養殖。和紙を作る技術を使って板海苔が作られています。
いまでは東京湾の海苔の生産量は千葉県が94%(全国漁連のり事業推進協議会調べ)。色・味・香りともに最高級の江戸前千葉海苔として人気です。そんな木更津市を調査するのは、俳優・賀集利樹さんです。
採れたてだから味わえる! 生海苔たっぶりの天ぷら
まずは、取材許可をいただいた海苔漁師の渡邉浩さんのもとへ。加工場に案内してもらって一連の海苔作りを見せていただいたところで、さっそく例のお願いを...。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
まずは採れたての生海苔を使って1品。生海苔は日持ちがしないため、なかなか市場には出回らないのだとか。
1.器に酢とだし醤油を加える。
2.水で洗った生海苔を食べやすい大きさに切る。
3.器に生海苔を入れて和えたら出来上がり。
続いて、生海苔料理2品目は天ぷら!
1.生海苔に天ぷら粉をつけて、約180℃の油で揚げていく。
2.衣がきつね色になったら、生海苔の天ぷらの出来上がり。
さらに、知り合いの漁師さんからもらったカサゴを使ってもう1品!
1.水・酒・しょうが・長ねぎ・砂糖・めんつゆを入れた鍋にカサゴを投入。
2.落としブタをして10分ほど煮込んだらカサゴの煮つけの完成です。
こちらが、海苔漁師・渡邉さんのお家ご飯。
渡邉さんの大好物、生海苔の三倍酢は、炊きたてのご飯にも、お酒のアテにもぴったり。
サクサクした食感で、磯の香りが口の中に広がる生海苔の天ぷら。焼き海苔の天ぷらもあります。
東京湾で採れたカサゴは煮つけでいただきます。
海苔の天ぷらを、ザクッという気持ちのいい音を立てていただいた賀集さんは、「おいしい! 磯の香りが広がりますね」と感動。
これからもおいしい海苔を作ってください。ありがとうございました!
上品なだしがたまらない! タチウオの生海苔しゃぶしゃぶ
続いて、渡邉さんに紹介していただいた漁師の秋山浩太郎さんのもとへ。昨年4月に幼なじみの石塚洋平さんと脱サラして一緒に漁師を始めた秋山さん。じつは昨年10月にも、石塚さんとお2人揃って当番組に登場していました。
この日採れたのはタチウオ。これを使ったお家ご飯を拝見します。タチウオの骨まで使ったしゃぶしゃぶを作るそうです。
1. タチウオの骨をバーナーで炙る。
2. 水と昆布が入った鍋に骨を投入。
3. フタをして10分ほど火にかけ、仕上げに長ねぎを入れたらだし汁の出来上がり。
しゃぶしゃぶ用のタチウオは、火を通すと身が縮むので、少し厚めに切るのがポイント。
こちらが漁師・秋山さんのお家ご飯。
上品なだし汁にくぐらせていただく、タチウオのしゃぶしゃぶ。濃厚な脂とプリプリな食感が楽しめます。
海苔漁師の渡邉さんからもらった生海苔の佃煮は、炊きたてご飯との相性抜群!
秋山さんのお母様が作った、ちくわ・ピーマン・ごぼうの天ぷらも並びます。
しゃぶしゃぶを食べていた秋山さんは、「贅沢な食べ方」として渡邉さんからいただいたという生海苔をお鍋に投入!
タチウオをしゃぶしゃぶして生海苔もからめて食べることで、海苔の風味が加わり、さらにおいしくなるのだそう。
ご厚意でタチウオのしゃぶしゃぶをいただいた賀集さん、ひと口食べて思わず笑みがこぼれます。「もともと生でも食べられるので。少し火を通すだけでタチウオの甘みが引き立つ」と、秋山さん。
これからも幼なじみ2人で協力してますます漁をがんばってくださいね!