沖縄の秘境でフィジーのおふくろの味を伝える陽気なYOU! 笑顔に隠された深刻な悩みと涙の理由:YOUは何しに日本へ?

テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎えてアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回は「夢と魔法の超YOU名人に密着したら嘘みたいな結末でございマウス 最後までお楽しミニーSP」ということで、YOUを求め空港で突撃取材を敢行。放送時間は95分、果たしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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各地の村や離島でYOUを探し、そこに暮らす理由を聞く「YOUはなぜ秘境に?」のコーナー。くじ引きで目的地を決めたところ、今回は「沖縄県 古宇利島」へ向かうことになった。いったいどんな島なのか、那覇空港から車で1時間30分の島にさっそく上陸だ!

まずは地元の人にYOUが住んでいるのか聞こうと試みるが、なかなか人が見つからない。海沿いを歩き、35年続く島で一番古い食堂「食堂しらさ」を訪ねたところ、カレーを作るイケメンYOUがいるという有力情報が見つかったのでゴー!

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さっそく噂の店に向かうと、2階建てのオシャレな店舗からお客さまを送り出すYOUが顔を出した。話を聞きたいと申し出ると、快諾してくれたので店内へ。お店のオーナーで、フィジー出身のクマールさん(31)と奥さまの真美さん(30)たちが、小ボケを繰り出しつつ(笑)歓迎してくれた。

「ブラ(フィジー語でこんにちは)!!」とハイテンションなクマールさんに、なぜこの秘境に来たのかを聞いてみると、やってきたのは2年半前で、故郷のフィジーと似た海のこの古宇利で、メッチャおいしいフィジー料理を提供したいからと教えてくれた。密着をお願いすると、即OKがもらえたのでさっそくスタートだ!

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翌朝7時半にクマールさんの自宅にうかがうと、真美さんの祖父から借りたという実家は広々として住みやすそう。

娘のアイラちゃんを保育園に見送ってから家を出発し、徒歩1分のレストラン「アイランド」へ出勤、ひとり開店前の準備を始めた(現在は休業中。6月に再オープン予定)。

そのうちスタッフの女子2人も出勤したので、11時からのオープンに向けて、クマールさんはシェフとしてランチの調理をスタート~。みんな陽気なクマールさんの下で、和気あいあいと本当に楽しそうな職場だ。

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この看板メニューの「フィジー・シュリンプ・カレー」に使うスパイスは、すべてフィジーから仕入れたもの。料理もすべて母親や祖母から受け継いだ独学だそうで、フィジーのおふくろの味をお客さんに届けたいという。

そして、できあがったカレーの味見をしながら、「上等!(沖縄スラングで、メッチャ良い)」とポーズを決めた。まろやかなココナッツのルーとスパイシーなエビが相性抜群で、本当においしそう。からいのが苦手な方には、タロイモとチキンが入ったシチューもオススメメで、お客さんの評判はもちろん"上等"だ!

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こうしてお客さん一人ひとりに声をかけて会話を楽しむのも、クマールさんのお店が人気の理由。得意の小ボケを繰り出し、ランチタイムは満席御礼で活気づいていた。

この古宇利島は、かつて船でしか行けず、サトウキビ畑ばかりの秘境だった。2005年に本島とつながる橋が完成してからは、年間80万人の観光客が訪れる人気スポットに。おかげでクマールさんのお店も大繁盛!

...とばかりも言えず、苦労も多いという。

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この日12組の来客があったが、ランチタイムが終わる午後2時以降は、お客さんがパタっと来なくなった。午後6時にもなれば、辺りには人影も車もないという。毎日記録する売り上げのノートを見ると、悪天候で稼ぎが3,325円という日もあるなど、島での経営の難しさをこぼした。

とはいえ、銀行から4000万円もの大金を借りて決意の末に建てた店。どんなにつらくても「大変ですね、もっとがんばります」と前向きなのだ。

もともと故郷では国営航空会社という、安定の職場で働いていたクマールさん。そこで語学留学中だった真美さんと恋に落ちたが、沖縄では家族はそばにいるのが当然とあって、真美さんの家族が出した結婚の条件はクマールさんが沖縄に来ることだった。それはクマールさんにとって一大決意だったが、真美さんへの愛と、生まれてくる子どもにとって医療が進んだ日本のほうが安心だと判断し、来日を決めたのだった。

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夕方、ひとりでビーチへやってきたクマールさん。いったい何をするの...と思えば、お気に入りの絶景スポットで最高の夕日を眺めながら、フィジーの母親に電話。たわいない会話でも、この日課は親子みずいらずの至福のひとときだという。

沖縄に来て本当に幸せだが、やっぱり両親のことは気にかかる。母はそんなクマールさんに、寂しいけれど沖縄に家族がいるからそこでがんばれと、励ましてくれた。クマールさんは涙をぬぐいながら、「また近いうちに帰るから」と告げた。

そんな愛にあふれるクマールさんの夢は、いつか古宇利島にフィジーの両親も呼んで、みんなで一緒に暮らすこと。クマールさんの"上等な"暮らしを見届けたところで密着は終了。これからも家族みんなでがんばってね!

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