目標1億2000万円! 引退をかけ、娘の手紙を胸に極寒の洋上で10カ月。伝説の日本人漁師が怪物マグロと激闘の末、稼いだ額は?:ナゼそこ

テレ東プラス

nazesoko_20200216_01.jpg
世界で活躍する知られざる日本人を取材し、ナゼそこで働くのか、ナゼそこに住み続けるのかという理由を波瀾万丈な人生ドラマと共に紐解いていく「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」(毎週月曜夜9時)。「テレ東プラス」では、毎回放送した感動ストーリーを紹介していく。

極寒の北大西洋で巨大マグロに挑む

今回は、超過酷な遠洋マグロ漁に注目。日帰りが多い日本近海のマグロ漁とは違い、世界の海を股にかける遠洋マグロ漁は約10カ月も海の上。しかも釣れる量と大きさもケタ違い! 極寒の荒れる北大西洋で、マグロ漁に命を賭ける伝説の凄腕日本人漁師に密着した。

nazesoko_20200216_02.jpg
日本から1万2000km離れたアフリカ沖のグランカナリア島は、世界有数の遠洋漁業の中継地。そこに停泊する巨大な船、欣栄丸に乗っているのが伝説の凄腕日本人漁師・上平(かみたい)清一さん(68歳)だ。

マグロ漁は天職、「これ以外の仕事は考えたことがないね」という上平さんは、18歳で漁師になって以来、マグロ一筋50年。漁の総責任者に当たる船頭として、船員を指揮する船長や通信長など5名の日本人と、インドネシア人乗組員18名を率いてマグロに挑む!

1回の漁で3000万円の稼ぎ! しかしその後は......

目指す漁場は極寒の北大西洋。なんと移動だけで8日間かかる。東京から静岡の距離とほぼ同じ長さの縄に、3200本もの釣り針を仕掛けるはえ縄漁で狙うのは、黒いダイヤともいわれる希少なクロマグロ。今回の漁では300本、1億2000万円の稼ぎを目指す。

nazesoko_20200216_03.jpg
漁場に到着すると船頭の上平さんがマグロの群れを探り、仕掛けを流す場所を決める。深夜3時に仕掛けを海に投げ始め、6時間かけて終了。食いつくのを待つこと5時間、縄揚げを始めるといきなり手応え。暴れるマグロと格闘し、ようやく釣れた1本目は134kgで、上平さんもホッと一息。その後も100kg超えを釣りまくり、この日の成果は目標の30本を大幅に超える62本で、稼ぎはなんと3000万円!「船頭冥利に尽きる」と上平さん。

2回目の漁もこの調子でいけるかと思われたが、仕掛けにかかったマグロが船の真下に! 上平さんは舵を切って船体を引き離そうとするも、マグロに糸を切られてしまった。それ以降マグロの気配が消え、目標の50本には届かず28本という結果に。大規模な漁はエサ代や人件費、燃費も安くはなく、マグロが釣れなければ赤字になる一方だ。

nazesoko_20200216_04.jpg
そして迎えた密着11日目、突然の嵐で海は大荒れ! 夜になっても嵐はおさまらず、立っているのが精いっぱい。やはり嵐の影響か、この日の釣果は23本と振るわず、落ち込む上平さん。実は、今回の漁には特別な想いがあったのだ。

漁師としての進退がかかった大勝負

nazesoko_20200216_05.jpg
昨年は成果を出せず、売り上げが激減。船員たちやその家族の生活を守る船頭として責任を感じ、今年の成果次第では引退を考えているという。そんな苦しい時に元気付けてくれるのは、娘が高校生の頃にくれた手紙だ。愛情がこもった手紙を読めば、「嫌なことも何も吹っ飛ぶぜ!」と上平さんは笑う。

nazesoko_20200216_06.jpg
密着22日目、いよいよ漁師として決着をつける時が来た。上平さんは鳥が多い場所を漁場に決めた。鳥が集まる場所はエサになる小魚を狙ってマグロも集まるのだという。仕掛けを回収し始めると強いヒキが! 電気ショッカーで気絶させて水面まで引き揚げるも、重すぎて鉤が外れてしまう。激闘の末、釣り上げたのはなんと251kgの怪物マグロだった!

上平さんの読みは的中し、その後も巨大マグロがどんどん釣り上げられ、200kg超の大物も続々。この日の釣果はノルマを超えて31本。密着25日目の最終日も好調のうちに終了し、1カ月近くの過酷な漁が終わった。

今回の漁で釣れたマグロは合計378本、稼ぎは1億6600万円と目標を上回り、昨年の屈辱を晴らす大きな第一歩となった。だが、これで終わりではない。これから残り9カ月、「まだ勝負は始まったばかり!」と上平さん。漁師人生を賭けた戦いは、まだまだ続く。

nazesoko_20200216_07.jpg
明日2月17日(月)夜8時放送「世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~」では、【ニッポンの秘境で暮らす大家族&世界で絶賛される日本人職人】をお届け。

まずは、岡山県の山奥で半自給自足生活を送る10人の大家族を発見! 山を駆け回ったり木登りをしたりと自然を満喫する子どもたち。実は約10年前までは大阪で暮らしていたという。なぜ、都会での暮らしを捨てたのか。家族のある決断とは?

さらに、世界中で賞賛される職人歴43年の凄腕盆栽職人をご紹介。チェーンソーを使うなど「超規格外な技法」で作り、その盆栽は国内最高賞ともいえる「内閣総理大臣賞」を4度も受賞。Amazon創業者で世界長者番付1位のジェフ・ベゾスや、ハリウッド・スターのレオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアスも大絶賛したという職人技と人物像を追う。

このほか、"世界の喜劇王"チャップリンの莫大な遺産の相続人となった日本人に迫る!