ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが全国を旅する「昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~」(毎週月曜~金曜 昼12時)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
8月20日(火)の放送は、静岡県沼津市と茨城県笠間市でご飯調査!
【動画】TVer:週末の晩ご飯に!簡単にできる「パスタグラタン」&「鶏の唐揚げ」
今すぐマネしたい!クリーミーな「パスタグラタン」
最初の舞台は、駿河湾に面した静岡県沼津市。駿河湾の深さは、約2,500メートルと日本一! イワシ、アジ、カツオなどを中心に、珍しい深海魚も水揚げされています。
沼津港の魚市場では、年間約2万トンの魚介類が出回り、市場周辺では、新鮮な魚介類をふんだんに使った海鮮丼が楽しめます。
今回は長田ディレクターが、沼津駅周辺でアポなしご飯調査スタート! 午後3時前の気温は33℃で人もいないため、まずは明治34年創業の日本茶専門店「石田茶業 北口支店」で、人気のかき氷をいただきます。
こちらが人気のかき氷「みつ子」。専門店から取り寄せた氷を雪のようにふんわり削り、沼津抹茶のシロップをかけていただきます。氷の優しい口当たり…香り豊かな沼津抹茶が、夏の暑さを忘れさせてくれる一品。
かき氷でクールダウンした後、住宅街で回覧板を持った花澤和子さんと出会いました。「番組をよく観ている」という花澤さんが、ご近所を10軒くらい回ってくれましたが、交渉は難航。しかし、「こっちこっち!」と言われるまま花澤さんについていくと…笹原眞弓さんのお宅にたどり着きました。早速、例のお願いを…。
「あなたのご飯見せてください」
突然のお願いでしたが、「分かりました」と無事に交渉成立! 笹原さんは、8年前まで自宅で弁当店を経営していましたが、昨年5月にくも膜下出血を発症し、入院。手術後は意識が戻らず、3カ月も寝たきりでした。退院後はフライパンを片手で持てないほど体力が衰えてしまったそうです。現在の元気な姿からは、とても想像できません。
「なぜ何事もなく帰ってこられたのか…現在も模索中」と話す笹原さんは、今まで以上に日々の生活に感謝しているとのこと。突然のご飯調査も快諾してくれました。
早速、調理開始!
「誰が来てもいいように」と、冷凍庫の中は食材でパンパン! まずは、スライスした玉ねぎ、鶏肉、解凍した冷凍エビ、マッシュルームをオリーブオイルで炒めます。
そこに、半分に折って茹でたスパゲッティを投入。お孫さんがスパゲッティが好きだということで、食べやすいように短めにするのも笹原さん流。マカロニの代わりに入れることでソースが絡みやすくなり、クリーミー感がアップ!
続いてホワイトソース作り。中火で焦がさないようにバターを沸騰させます。小麦粉を十分に炒めたら、牛乳を数回に分けて入れていきます。ホワイトソースは柔らかい方がおいしいため、優しく混ぜ合わせます。
ホワイトソースの半分を、炒めた具材とスパゲッティによく絡ませます。グラタン皿にたっぷり盛ったら、残りのソースと溶けるタイプのチーズをのせてオーブンで22分。クリーム感がたまらない「パスタグラタン」の出来上がり!
こちらが、笹原さん家の晩ご飯。「パスタグラタン」、前日の「すき焼き」にじゃがいもと玉ねぎ、牛肉を加え、ハチミツで味変した「肉じゃが」、「サラダパスタ」と「鶏肉とキュウリの辛味和え」も食卓に並びました。
お孫さんとお友だちを交え、みんなでいただきます。「パスタグラタン」は、マカロニとはまた違った美味しさ! 急なお願いにも関わらず、たくさんご飯を作っていただき、ありがとうございました!
岩塩だけで濃厚なうまみ!イノシシのバラ肉
続いては、茨城県笠間市でご飯調査。笠間市は約1300年の歴史をもつ「笠間稲荷神社」の門前町として栄え、江戸時代中期から始まった笠間焼も有名。市内には、多くの窯元が点在しています。
茨城県は栗の生産が全国1位。笠間市は栗の生産地としても知られ、10月4日~6日には「かさま新栗祭り」が開催され、焼き栗や栗のスイーツが味わえます。
今回は藤田ディレクターが、「笠間稲荷神社」の近くでアポなしご飯調査スタート!
立ち寄ったのは、神社の門前通りにある、いなり寿司専門店「みやこ食品」。神社の周辺にはいなり寿司の専門店がいくつもあり、各店舗趣向を凝らしたいなり寿司が楽しめます。「みやこ食品」の人気商品は、しいたけやれんこんが入った「五目いなり」。店のいなり寿司はすべて手作りで、正月の三が日は、1万5000個も売れるそうです。
腹ごしらえした後、ご飯調査していると、「倉持商店」の前で、猟銃を買いに来た飯島将仁さん、明子さんご夫婦と出会いました。お店の許可をいただき、猟銃を購入する飯島さんを撮影させてもらうことに。
店内で猟銃を手にした飯島さんは、銃の分解の仕方や組み立て方について、店主の倉持直充さんに詳しく教えてもらいます。普段はトラックの運転手をしている飯島さんは、自宅や近隣で発生するイノシシの被害問題で少しでも役に立とうと、罠猟、第一種狩猟免許を取得しました。年間100日は猟に出て、イノシシを駆除している飯島さんに例のお願いを…。
「あなたのご飯見せてください」
すぐに交渉成立! 午後6時、晩ご飯の時間に合わせて、桜川市にある飯島さんのお宅へ伺います。キッチンに立つのは、料理が大好きな将仁さん。まずは「鶏もも肉の唐揚げ」を作ります。
おろしニンニク、オイスターソース、ごま油、塩コショウで朝から下味をつけておいた鶏もも肉に片栗粉をまぶし、170℃の油で揚げます。
「とっておきのメニュー」と将仁さんが冷蔵庫から取り出したのは、自身が仕留めて解体したイノシシのバラ肉。「焼いたイノシシは美味しい」と将仁さん。お店ではほとんど出回ることがない、猟師ならではのスペシャルな食材です 。
こちらが飯島さん家の晩ご飯。おろしニンニクが利いた「鶏もも肉のから揚げ」は夏バテ対策に。「イノシシの骨付きバラ肉」の味付けは岩塩のみ。将仁さん曰く、七輪で焼くと炭の香りがつき、お肉の味が引き立つとのこと。さらに!
手作りの燻製小屋で6時間かけて燻した「サバの干物と鮭のカマの燻製」など、贅沢なメニューも加わりました。将仁さん、妻の明子さん、いとこの山口さんと一緒に、藤田ディレクターもご相伴にあずかります。イノシシのバラ肉は、岩塩だけとは思えないうまみ!
おいしいものへの探求心が止まらない飯島さん、これからも家族仲良くお元気で! ごちそうさまでした!