【無料配信】10年前の前科、ネットに残る「デジタルタトゥー」は消せるのか?

公開: 更新: テレ東プラス

中島健人演じる弁護士・保田理(中島健人)が、ネットやSNSトラブルを解決! ドラマ8「しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜」(毎週金曜夜8時)。第5話「デジタルタトゥー編」を振り返り、保田理弁護士から学ぶネットトラブル対処法を解説!

【動画】TVer:中島健人演じる弁護士が“デジタルタトゥー”問題に立ち向かう

保田理弁護士から学ぶネットトラブル対処法#5


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【今回のトラブル】
依頼人は、人気ドーナツ店の店長・黒川大樹(浅利陽介)。10年前、当時、会社員だった黒川は、会社の飲み会で酔った勢いで口論になった同僚・鏑木香織(入山法子)にはずみでケガをさせてしまい、傷害罪で逮捕された。会社は退職し、婚約者には婚約を破棄され、親からは勘当、ネットには誹謗中傷が書き込まれた。

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現在は、結婚し娘にも恵まれており、家族のために、10年経った今でもネットに残る“デジタルタトゥー”を消したいという。

記事画像【検索サイトの情報削除は難しい】
保田弁護士は「検索サイトの情報削除は難しいからやめましょう」と。“検索サイトから検索結果の削除”をするためには、高い壁が立ちはだかるという。

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≪第1の壁≫検索サイトの抵抗
検索サイト側は、検索結果はルールに基づき自動的に表示されるため、外からの要求で変えられるべきではないという主張により抵抗する。

≪第2の壁≫明らか基準
プライバシーの侵害が争点となった場合、“普通の生活を送れないほどの明らかな権利侵害を受けている場合は削除を認める”という裁判所が示す基準がある。黒川の場合、現在、普通の生活を送れているため、削除は認められない可能性が高い。

この2枚の壁をぶち抜いて削除するには、最高裁の判決を覆すくらいの覚悟が必要なのだ。

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【大元の記事を削除する】
そこで保田弁護士が提案したのは、検索サイトに表示される“大元の記事”を削除する方法。記事をクリックしても見られなくなる。この場合は、各個別サイトに削除請求をすればOK。費用はざっくり計算して250~300万円。

ただし、つぶやき系SNSやまとめサイトなどを削除するためには裁判が必要になる。そして、検索上位の記事を消しても別の記事が上位にあがってくる可能性があるためきりがないとも言える。そして、あくまで消せるのはネット上にある記事や書き込みで、前科や逮捕歴は消えないのだ。

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「実名報道」されることの意味合いが、昔と今では全く違っている。昔もテレビや新聞で報道されていたが次第に世間は忘れていった。しかし、ネット時代の今は、前科など弁護士でも調べられないようなプライバシー情報も、誰でも簡単に検索できるのだ。さらに、忘れ去られた事件でも、何かのきっかけで過去を掘り起こされる可能性もある。

【保田弁護士からのワンポイントアドバイス】

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「他人の不幸は蜜の味」昔から人の噂話や陰口はあったが、ネットの場合、それが世界中に拡散されてしまう。誰にだって人には知られたくない事のひとつやふたつはあるもので、それを探したり、掘り出したり、拡散する人たちにとっては、まさに“他人事”。安全な場所から人を苦しめて快楽を得ている人、それを外野から見て楽しんでいる人…誰でも心当たりがあるはず。

結局は当事者同士の問題であり、ネットの人たちには関係のないこと。裏を返せば当事者にとってもネットの意見は他人の意見。「それに耳を傾けて傷ついている暇があったら本当に向き合うべき人に時間を使うべき」と保田弁護士。

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“元記事の削除”が順調に進む中、鏑木が事故を起こし逮捕されてしまう。ようやく収束しかけていた黒川のデジタルタトゥー問題に飛び火!? 黒川が選択した方法とは…!? 「TVer」、「ネットもテレ東」でチェック! 第1話と最新話を配信中! また1話5分でサクッと見られるダイジェストも!

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第6話、第7話のゲストが決定! 息子が配信荒らし行為で訴えられてしまう父親役に勝村政信、ネットトラブルに強いと自称する弁護士“ドラゴン星川”役に袴田吉彦、西尾まり、斎藤汰鷹、瀧七海、川村エミコ、赤間麻里子が出演。詳細は番組サイトをチェック!