ＢＳテレ東では、8月16日（金）朝10時55分から、韓ドラ☆「ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜」（主演：チョン・イル 全28話）を放送！
チョン・イル×クォン・ユリ（少女時代）共演！ 手違いで連れ去られた王女と、ならず者の奇妙な出会いが、朝鮮王朝を揺るがす波乱の展開へと発展。野望と裏切りに満ちた朝鮮時代を舞台に、愛と因縁の戦いを描く、華麗なるロマンス史劇をおくる。
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タイトルにもなっている「ポッサム」とは、再婚が法的に禁じられていた朝鮮時代、寡婦を布で包み（包む＝ポッサム）、誘拐を装う形で再婚を実現させた風習のことを意味する。
高額報酬を得るため、ポッサムの依頼を引き受けたバウ（チョン・イル）が、人違いでファイン翁主（クォン・ユリ）をさらってしまうところから物語が展開される。
監督を「パスタ～恋が出来るまで～」「ゴールデンタイム」「甘くない女たち～付岩洞＜プアムドン＞の復讐者～」など、さまざまなジャンルでヒット作を生み出してきたクォン・ソクチャンが担当。本作が初めての時代劇となり、本国でも話題に。
脚本を「パンドラの世界～産後ケアセンター～」や「世子（セジャ）が消えた（原題）」を手がけたベテラン、キム・ジスと新鋭パク・チョルが共同で担当。序盤から、波乱に満ちた展開を仕掛け、視聴者を一気に物語の世界へと引き込む。
【STORY】
高額報酬のポッサムの依頼を引き受けたバウは、人違いでファイン翁主＝スギョンをさらってしまう。婚家から亡き者とされ、居場所を失ったスギョンを不器用ながらも助けるバウと、彼のおかげで生きる希望を見いだし、新たな人生を歩んでいくスギョン。そして、彼女に母の温もりを見つけたバウの息子・チャドル（コ・ドンハ）が愛の架け橋となり、バウとスギョンは次第に心を通わせていく…。
しかし2人の出会いは、朝鮮王朝をも巻き込む波乱の始まりだったー！
2006年のデビュー以降、出演した4作の時代劇がすべて話題となり、“時代劇プリンス”と呼ばれるチョン・イル。
2009年に放送された「美賊イルジメ伝」では、一族を殺された復讐者でありながら、弱者を助ける“義賊”の顔を併せ持つ主人公を熱演。複雑な感情や多面的な人物像を丁寧に演じ、ヒット作へと導いた。「太陽を抱く月」では、王の異母兄でありながら、王妃との恋を諦めきれない陽明君役を好演。切ない眼差しと美しさで、多くの視聴者を虜にした。
ファンタジー・ロマンス時代劇「夜警日誌」では、霊を見る力を持つ王子役を演じ、除隊後初の復帰作となった2019年の「ヘチ 王座への道」では、王位継承に苦しむ延礽君（後の英祖）役を熱演。難役と誠実に向き合い、王としての器の大きさや葛藤、涙の演技や初々しいラブラインまで、さまざまな魅力を見せつけ、多くの名場面を誕生させた。
現在36歳で独身。良家に生まれ、これまで大きな事故や病気に苛まれながらも、俳優として着実に歩みを進めてきたチョン・イル。自身の性格を「静かで内向的」と語る彼だが、数年前に自身のYouTubeチャンネルを開設し、トレーニングやキャンプ、旅行しているところなど、プライベートも公開。料理動画では見事な包丁さばきを見せ、プロ級の腕前を披露している。
本作では、良家の出身でありながら、家門の没落により窃盗やポッサムで生計を立て、男手一つで息子を育てる“ならず者”バウ役に挑戦。物語の序盤では、無精ひげに乱れた髪、無愛想な態度と、これまでにないワイルドな姿で見る者をときめかせる。ハイレベルなアクションシーンにも注目してほしい。
また本作では、初の父親役に挑戦しており、息子・チャドルへの深い愛情や葛藤を細やかに表現し、バウの荒々しい姿の裏にある優しさを引き出すことに成功。撮影現場では、チャドル役を演じたコ・ドンハがムードメーカーとして活躍し、厳しい撮影の中、明るい雰囲気を作り出していたそうだ。
そして、ドラマの大きな見どころとなるのが、バウとスギョンのラブライン。予期せぬ運命の中、互いの隠された痛みを理解し合いながら、次第に心を通わせていく2人。憎まれ口をたたきながらも、スギョンのピンチには必ず駆けつけるバウの不器用な優しさと強さに胸が高鳴り、そんなバウに徐々に惹かれていくスギョンに誰もが共感する。
ユリ演じるスギョンは、光海君の娘という高貴な身分でありながら、政略結婚の末に夫を亡くし、居場所を失っていた人物。ユリは、王女として揺らぐことがない強い意志、身分を問わず、誰に対しても親切に接するスギョンの人柄を巧みに演じ、魅力的なキャラクターへと昇華させた。チャドルとのやりとりを通じて、徐々に母性的な感情が芽生えていく様も、実に丁寧に演じている。
その他、許嫁だったスギョンを一途に想い続けるイ・デヨプ役を、「ウラチャチャ!？～男女6人恋のバトル～」「仮面の王 イ・ソン」のシン・ヒョンス、デヨプの父で、スギョンを亡き者にしようとする大北派の首領イ・イチョム役を、時代劇には欠かせない俳優イ・ジェヨン、スギョンの父・光海君役をキム・テウ、スギョンに仕える忠実な侍女・チョ尚女役を、「ヒョンジェは美しい」「サムダルリへようこそ」のシン・ドンミ、バウの仲間・チュンベ役を名バイプレイヤーとして知られるイ・ジュンヒョクが担当。
バウとスギョンのロマンスだけでなく、スリリングな展開をもたらす光海君とイチョムの壮絶な覇権争い、バウの宿敵が判明する過程と逆襲、スギョンをめぐるバウとデヨプの恋の駆け引きなど、回を増すごとに面白さが加速！ 史実とフィクションを織り交ぜたドラマチックな展開をお見逃しなく。
（文／斉藤和美）
